はじめに|九州から北海道まで宿泊費0円で走ってみた
この旅について

「無料キャンプ場だけを利用して、宿泊費0円で日本縦断ツーリングをしてみたい。」
そんな思いから、九州・大分県をスタートし、基本的に下道だけを利用して日本本土を北上。宿泊はすべて無料キャンプ場を利用しながら、北海道・函館を目指す旅に挑戦しました。
あらかじめ細かい旅程は決めず、その日の天気や気分に合わせてルートを調整する、自由気ままなキャンプツーリングです。
この記事では、実際に利用した無料キャンプ場をはじめ、道中で立ち寄った絶景スポットやご当地グルメを、実体験をもとに紹介します。
- 総走行距離:約2,500km
- 日数:9日間
- キャンプ場:8泊
- 総費用:約45,000円 ※費用の内訳は記事後半で詳しく紹介しています。
このルートがおすすめな人
このルートは、次のような方におすすめです。
- 交通量の少ない日本海側ルートで日本縦断をしてみたい
- 1日200〜300km程度の無理のない距離で、下道をのんびり走りたい
- 日数に余裕があり、自由気ままな旅を楽しみたい
- 宿泊費を抑えて節約旅をしたい日本一周や長距離ツーリングを計画している
また、このルートは九州や北海道からスタートするライダーだけでなく、日本海側へアクセスできる地域からでも旅のモデルコースとして活用できます。各区間のおおよその移動距離や所要日数の目安としても参考になる内容になっています。
九州から北海道まで日本縦断したルートと無料キャンプ場
ここからは、実際に利用した無料キャンプ場を1日ごとに紹介していきます。
各キャンプ場の特徴、道中で立ち寄った絶景ツーリングスポットやご当地グルメもあわせて紹介しています。気になるキャンプ場は個別レビュー記事へのリンクも掲載しているので、旅の計画にぜひ役立ててください。
1日目|二位ノ浜キャンプ場(山口県)
キャンプ場情報

九州を出発し、本州1泊目に利用したのは山口県長門市にある二位ノ浜キャンプ場です。
予約不要・無料で利用できるキャンプ場で、車両をサイトの近くまで乗り入れられるため、荷物の積み下ろしもスムーズ。目の前には日本海が広がり、波音を聞きながらゆったりと過ごせるロケーションも魅力です。
▶ 二位ノ浜キャンプ場の設備や利用した感想は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
おすすめの立ち寄りツーリングスポット

九州から関門海峡トンネルを抜けて最初に立ち寄ったのは、山口県を代表する絶景スポット角島大橋です。
エメラルドグリーンの海に一直線に伸びる橋は、ツーリングの定番スポット。バイクと一緒に写真を撮れば、旅の思い出に残る一枚になるでしょう。
▶ 角島大橋の見どころや撮影スポットは、こちらの記事をご覧ください。

二位ノ浜キャンプ場からアクセスしやすい元乃隅神社もおすすめです。海岸沿いに123基の赤い鳥居が並ぶ景観は圧巻で、山口県を代表する絶景スポットの一つとして人気があります。
▶ 元乃隅神社の詳細は、こちらの記事をご覧ください。
この日のランチ

この日のランチは、福岡県行橋市にある人気ラーメン店「金田家 本店」でいただきました。
クリーミーな泡立ったスープが特徴の豚骨ラーメンで、九州を代表する一杯として知られています。
駐車場は店舗の裏にありますが、初めて訪れる場合は少し分かりにくい場所にあります。店舗の向かいには行橋市役所があり、駐車スペースが広いため、市役所の駐車場を利用している人も多い印象でした。
訪れたのは平日だったこともあり、店内はそれほど混雑しておらず、提供もスムーズ。九州の美味しい豚骨ラーメンを堪能しました。

住所:福岡県行橋市大橋1-4-3
営業時間:11:00 – 15:00/17:00 – 19:30
定休日:木曜日
2日目|平田森林公園キャンプ場(島根県)
キャンプ場情報

2泊目に利用したのは、島根県出雲市にある平田森林公園キャンプ場です。
利用前に出雲市役所への電話連絡が必要ですが、無料で利用できるキャンプ場で、出雲市街地からのアクセスも良好。静かな自然に囲まれた環境で、落ち着いて過ごせる穴場のキャンプスポットです。
▶ 平田森林公園キャンプ場の設備や利用した感想は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
おすすめの立ち寄りツーリングスポット

この日最初に立ち寄ったのは、山口県萩市にある萩城下町です。
江戸時代の町並みが今も残る萩城下町は、世界文化遺産にも登録されており、歴史ある街並みをのんびり散策できます。周辺の駐車場は有料ですが、バイクであれば萩中央公園の駐輪場を無料で利用できるため、ツーリング途中でも立ち寄りやすいスポットです。

島根県に入ったら、ぜひ訪れたいのが須佐神社。スサノオノミコトを主祭神として祀る神社で、日本有数のパワースポットとしても知られています。

そして、島根を代表する観光地といえば出雲大社。縁結びの神様として知られる大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)を祀る神社で、島根を訪れるならぜひ立ち寄っておきたい名所です。
▶ 出雲大社の詳細は、こちらの記事をご覧ください。
この日のランチ

昼食は、島根県江津市にある道の駅「サンピコごうつ」に隣接するなぎの木テラスでいただきました。
地元で水揚げされた魚介類や産地直送の食材、新鮮な有機野菜を味わえるレストランで、定食にはサラダバーが付いています。野菜はみずみずしくシャキシャキとした食感で、ツーリング旅に不足しがちな野菜をしっかり補給できました。
道の駅に隣接しているため休憩にも立ち寄りやすく、ツーリング途中のランチスポットとしてもおすすめです。
3日目|大師山自然公園キャンプ場(兵庫県)
キャンプ場情報

3泊目に利用したのは、兵庫県豊岡市にある大師山自然公園キャンプ場です。
予約不要・無料で利用できるキャンプ場で、豊岡市街地からのアクセスも良好。静かな自然に囲まれた環境で、ゆったりと過ごせる穴場のキャンプスポットです。
▶ 大師山自然公園キャンプ場の設備や利用した感想は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
おすすめの立ち寄りツーリングスポット

この日最初に立ち寄ったのは、島根県松江市にある美保関です。
島根県と鳥取県の県境に位置する港町で、えびす様の総本宮として知られる美保神社があります。出雲大社と合わせて参拝する「両参り」のルートとしても有名で、歴史ある町並みをのんびり散策できるおすすめのスポットです。

続いて訪れたのは、鳥取県境港市の水木しげるロード。「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木しげる氏の出身地として知られ、商店街には妖怪のブロンズ像が並び、歩くだけでも楽しめます。美保関から約20分とアクセスしやすく、ツーリングの立ち寄りスポットにもぴったりです。

なお、水木しげるロード周辺にはバイク専用の駐輪場が少なく、周辺の駐車場も有料です。バイクで訪れる際は、事前に駐車場所を確認しておくことをおすすめします。

その後は日本海沿いを東へ進み、鳥取県岩美町の浦富海岸へ。エメラルドグリーンの海と荒波がつくり出した海食地形が美しく、日本海を代表する絶景スポットの一つです。
また今回は立ち寄りませんでしたが、ルート上には鳥取砂丘もあるため、時間に余裕があればぜひ訪れてみてください。
▶ 鳥取砂丘については、こちらの記事をご覧ください。
この日のランチ

昼食は、鳥取県琴浦町の道の駅「琴の浦」にある海鮮料理 きわみでいただきました。
注文した「漁師まかない丼」は、地元で水揚げされた新鮮な魚がたっぷりとのった人気メニュー。1,100円とは思えないボリュームで、コストパフォーマンスの高い海鮮丼でした。
道の駅に併設されているため休憩にも立ち寄りやすく、日本海沿いをツーリングする際のランチスポットとしてもおすすめです。
4日目|刈安山森林自然公園キャンプ場(福井県)
キャンプ場情報

4泊目に利用したのは、福井県あわら市にある刈安山森林自然公園キャンプ場です。
予約不要・無料で利用できるキャンプ場で、福井県と石川県の県境に位置しています。自然豊かな環境にあり、地元のキャンパーはもちろん、ツーリングや日本一周中の旅人にも人気のキャンプ場です。
▶ 刈安山森林自然公園キャンプ場の設備や利用した感想は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
おすすめの立ち寄りツーリングスポット

この日はまず京都の舞鶴を経由し、福井県小浜市まで日本海沿いのルートを走りました。

その後、若狭湾国定公園を代表する景勝地としても有名なレインボーラインを走行。三方五湖と若狭湾を一望できる景色は、福井県を代表するツーリングスポットの一つです。

敦賀市内を散策し、日本三大松原の一つである気比の松原や、日本三大木造大鳥居のある氣比神宮へ立ち寄るのもおすすめです。

そのまま日本海沿いを北上し、福井県を代表する景勝地東尋坊へ。日本海の荒波によって形成された高さ約20mの柱状節理は迫力満点で、思わず見入ってしまう絶景でした。
日本海に沈む美しい夕陽が見られることでも有名なスポットですが、今回は時間の都合で見ることはできませんでした。それでも十分に訪れる価値のあるスポットです。
この日のランチ

昼食は敦賀市内で、福井県のソウルフードとして親しまれているソースカツ丼をいただきました。
何も考えずに「中」を注文したところ、ソースカツが3枚ものった大ボリューム。食べ応えは抜群でしたが、一般的な食事量であれば「小」サイズでも十分満足できると思います。
住所:敦賀市白銀町11-5 アルプラザ敦賀6階
営業時間:10:00〜18:00(L.O. 17:30)
定休日:不定休
5日目|園家山キャンプ場(富山県)
キャンプ場情報

5泊目に利用したのは、富山県入善町にある園家山キャンプ場です。
予約不要・当日受付で利用できる無料キャンプ場で、ゴミを捨てられる数少ないキャンプ場でもあります。長期ツーリングではゴミの処分に困ることも多いため、この旅でも非常に助けられたスポットでした。
▶ 園家山キャンプ場の設備や利用した感想は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
おすすめの立ち寄りツーリングスポット

この日は、石川県を代表するツーリングルート千里浜なぎさドライブウェイへ立ち寄りました。
波打ち際をバイクで走れる全国でも珍しい道路で、日本最大級のバイクラリーイベント「SSTR」のゴール地点としても知られています。潮風を感じながら砂浜を走る体験は、ぜひ一度味わっていただきたいスポットです。

本来であれば、そのまま能登半島まで足を延ばしたいところでしたが、今回は時間の都合で断念。その後は富山県の景勝地雨晴海岸へ立ち寄り、美しい海越しの景色を楽しみました。
この日は移動距離に余裕を持たせ、富山市内でコインランドリーを利用したり、温泉で疲れを癒やしたりと、旅の中休みのような一日を過ごしました。
この日のランチ

昼食は、富山市内で富山県を代表するご当地グルメ富山ブラックラーメンをいただきました。
訪れたのは、富山ブラック発祥の店として知られる西町大喜 本店。戦後、肉体労働者の塩分補給とご飯のおかずとして考案されたラーメンで、濃口醤油を使った真っ黒なスープが特徴です。
実際に食べてみると想像以上に塩味が強く、好みは分かれるかもしれませんが、一度は本場で味わってみたい一杯でした。
なお、西町大喜 本店には専用駐車場・バイク駐輪場がありません。今回は近くの神社の有料駐車場(300円・参拝者は無料)を利用しました。富山市内には3店舗あり、車やバイクで訪れる場合は、駐車場を完備している二口店の方がアクセスしやすいでしょう。

6日目|関沢森林公園キャンプ場(新潟県)
キャンプ場情報

6泊目に利用したのは、新潟県胎内市にある関沢森林公園キャンプ場です。
予約不要・セルフ受付で利用できる無料キャンプ場で、きれいに整備された芝生サイトが魅力。平日に訪れた際は利用者がほとんどおらず、静かな環境でゆったりと過ごすことができました。ソロキャンプやキャンプツーリングにもおすすめの穴場スポットです。
▶ 関沢森林公園キャンプ場の設備や利用した感想は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
おすすめの立ち寄りツーリングスポット

この日は富山県から新潟県まで、日本海沿いをのんびりと北上するルートを走りました。
途中で立ち寄ったのは、断崖絶壁が続く景勝地親不知。北アルプスが日本海へ落ち込むダイナミックな地形は迫力があり、日本海ルートを走るなら一度は訪れたいスポットです。

その後は、海に浮かぶ朱色の橋が印象的な弁天岩へ。日本海を背景にした美しい景色が広がり、ツーリング途中のちょっとした散策スポットとしてもおすすめです。
この日のランチ

昼食は、新潟市内の人気観光スポット「ピアBandai」にある新潟漁業協同組合直営の地魚工房で海鮮丼をいただきました。
ピアBandaiは、新潟港で水揚げされた新鮮な魚介をはじめ、新潟の特産品やお土産を楽しめる人気の複合施設です。施設内には飲食店や物産店が充実しており、バイク専用の無料駐輪場もあるため、ツーリング途中の休憩やランチスポットとしてもおすすめです。

新潟で海鮮丼を味わうなら、中央卸売市場内にある中央食堂も人気があります。ただし営業時間は14時までのため、今回は到着が間に合わず断念しました。時間に余裕があれば、こちらもぜひ訪れてみてください。
住所:新潟県新潟市中央区万代島2-1
営業時間:9時30分~15時LO、土日・祝日は9時~15時LO
定休日:火曜日
7日目|南の池入植記念公園キャンプ場(秋田県)
キャンプ場情報

7泊目に利用したのは、秋田県大潟村にある南の池入植記念公園キャンプ場です。
オンラインの入力フォームから必要事項を送信するだけで利用できる無料キャンプ場で、男鹿半島へのアクセスも良好。東北ツーリングの拠点として利用しやすい立地が魅力です。
▶南の池入植記念公園キャンプ場の設備や利用した感想は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
おすすめの立ち寄りツーリングスポット

この日は再び日本海沿いを北上し、新潟県の景勝地笹川流れを走行。透明度の高い海と奇岩が続く海岸線は、日本海ルートを代表する絶景スポットです。

その後は、山形県遊佐町から秋田県にかほ市を結ぶ鳥海ブルーラインへ。海抜0m付近から標高約1,100mまで一気に駆け上がる山岳観光道路で、日本海を見下ろす絶景と爽快なワインディングを楽しめます。
なお、一部区間は路面が荒れていたり凹凸があったりするため、景色に見とれず安全運転を心掛けましょう。

秋田市内を抜けて、県道56号沿いに立ち並ぶ風力発電の風車群も見どころの一つ。日本海沿いならではの雄大な景色を楽しめます。

この日のランチ

昼食は、秋田市内にある本家あべやで、秋田名物の比内地鶏の親子丼をいただきました。
しっかりとした歯ごたえのある比内地鶏と、とろとろの卵が絶妙に絡み合い、一口ごとに旨みを感じられる一杯でした。店内は落ち着いた雰囲気で価格はやや高めですが、それ以上に満足度の高いランチでした。
本家あべやが入る施設には、バイク専用の無料駐輪場も完備されているため、秋田市内でランチを楽しみたいライダーにもおすすめです。
住所:秋田県秋田市中通1-4-3 エリアなかいち商業施設内1F
営業時間:
【平 日】
〈 昼の部 〉 11:00~15:00(L.O. 14:30)
〈 夜の部 〉 17:00~23:00(L.O. 22:00)
【土日祝】
〈 昼の部 〉 11:00~17:00(L.O. 16:30)
〈 夜の部 〉 17:00~23:00(L.O. 22:00)
定休日:元旦
公式サイト:本家あべや
8日目|岩木山桜林公園キャンプ場(青森県)
キャンプ場情報

8泊目に利用したのは、青森県弘前市にある岩木山桜林公園キャンプ場です。
予約不要・無料で利用できるキャンプ場で、岩木山の麓に位置し、豊かな自然に囲まれた静かな環境が魅力です。岩木山スカイラインへのアクセスも良く、大間港から北海道へ渡る前泊地として利用しました。
▶岩木山桜林公園キャンプ場の設備や利用した感想は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
おすすめの立ち寄りツーリングスポット

この日最初に向かったのは、男鹿半島を代表する絶景スポット寒風山です。

360度の大パノラマが広がる展望台からは男鹿半島や日本海を一望でき、今回の東北ツーリングでも特に印象に残ったスポットの一つでした。その後は男鹿半島最北西端の入道崎を訪れ、日本海沿いを北上。

世界自然遺産・白神山地にある十二湖・青池へ立ち寄りました。
駐車場から青池までは徒歩約10分。バイクの駐車料金は200円かかりますが、神秘的な青色に輝く池は一見の価値があり、時間に余裕があればぜひ立ち寄りたいスポットです。

さらに、日本海沿いの景勝地千畳敷海岸を走りながら青森県を北上し、最後は津軽岩木スカイラインへ。69のヘアピンカーブが続く有料道路で、バイク料金は1,200円とやや高めですが、岩木山八合目から望む景色は圧巻です。バイクの記念写真を撮ることもでき、旅の締めくくりにふさわしいスポットでした。

この日のランチ

昼食は、青森県深浦町にある広〆で海鮮定食をいただきました。
日本海沿いを走る国道101号沿いにあり、ツーリング途中でも立ち寄りやすい食事処です。価格はやや高めですが、新鮮な海の幸を味わえることから、地元の方や観光客にも人気があります。
店舗の向かいにはガソリンスタンドもあります。このエリアは給油できる場所が限られているため、ランチとあわせて給油も済ませておくと安心です。
9日目|津軽海峡フェリー 大間〜函館

大間から函館までの津軽海峡フェリーの所要時間は約90分。運航便は6:50発と13:40発の1日2便で、今回は13:40発の便を利用しました。
フェリー料金はバイク込みで4,570円。約90分の船旅を経て、旅の9日目に無事、北海道・函館へ到着しました。
九州から北海道まで無料キャンプ場だけで旅して感じたこと
宿泊費0円でも十分旅を楽しめる
無料キャンプ場を利用すれば、宿泊費をほとんどかけずに長距離ツーリングを楽しむことができます。
節約旅と聞くと我慢ばかりの旅をイメージするかもしれませんが、ご当地グルメを味わったり、絶景スポットや温泉に立ち寄ったりと、楽しみ方はたくさんあります。時間はかかるものの、普段なかなか訪れる機会のない地域を走ることができ、新たな景色や出会いを発見できるのも日本縦断ならではの魅力でした。
一方で、北海道や九州をまだ走ったことがない方や、旅行日数が限られている方は、本州を一気に移動して北海道や九州で過ごす時間を増やした方が、ツーリング全体の満足度は高くなるかもしれません。
地域ごとに変わる景色
日本海側を北上するルートは、同じ海沿いでも地域によって景色が大きく変わります。
透き通った青い海や荒々しい断崖絶壁、夕日が美しい海岸線など、それぞれ違った表情を見せてくれました。また、大都市のような賑わいは少ないものの、歴史ある神社や城下町、港町なども多く、自然と文化の両方を楽しめるのも魅力です。
交通量も比較的少ないため、景色を楽しみながらのんびり走りたいライダーには特におすすめしたいルートです。
日本海ルートがおすすめな理由
今回の旅では、日本海側をメインに北上するルートを選びました。
最大の理由は、太平洋側と比べて交通量が少なく、渋滞が少ないことです。都市部を避けながら走れる区間が多く、自分のペースで景色を楽しみながらツーリングできました。
また、日本海沿いには無料キャンプ場が比較的多く点在しており、宿泊地を確保しやすいのも大きなメリットです。絶景の海岸線や温泉、海鮮グルメなど、ライダーにとって魅力的な立ち寄りスポットが多いことも、日本海ルートをおすすめする理由の一つです。
実際にかかった費用
今回の旅で実際にかかった費用は、約45,000円でした。
これは大分県から出発し、大間港から津軽海峡フェリーを利用して函館まで移動した片道の費用です。往復する場合は、おおよそこの2倍を目安に考えるとよいでしょう。
費用の内訳を見ると、最も大きかったのは飲食費でした。宿泊費を無料キャンプ場で抑えた分、ご当地グルメやランチはあまり我慢せずに楽しんだためです。
私の場合、1日あたりの費用は平均約5,000円でした。バイクはグラストラッカー250で、燃費は約33〜38km/Lです。車種や走行距離、食事の内容によって費用は変わるため、一つの目安として参考にしていただければと思います。
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 宿泊費 | ¥0 |
| 飲食費 | ¥23505 |
| ガソリン | ¥11655 |
| フェリー | ¥4570 |
| 温泉 | ¥3050 |
| 通行料金 | ¥1680 |
| 駐車場代 | ¥700 |
| コインランドリー | ¥500 |
| 雑費 | ¥210 |
| 合計 | ¥45870 |

注意点
日本海側のルートは交通量が少なく、快適にツーリングを楽しめる一方で、都市部ほど路面が整備されていない区間も少なくありません。路面の凹凸や荒れた舗装が続く場所もあり、タイヤの摩耗や偏摩耗が進みやすい環境でした。
特にキャンプツーリングでは荷物をフル積載するため、タイヤへの負担は通常よりも大きくなります。出発前だけでなく、旅の途中でも空気圧やタイヤの状態をこまめに確認しておくことが大切です。
そんな長距離ツーリングで一台あると便利なのが、モバイル電動空気入れです。

コンパクトなのでツーリングバッグにも収納しやすく、ガソリンスタンドを探さなくても、その場で空気圧を調整できます。走行前に数十秒で空気圧をチェックできるだけでも、安心感は大きく変わります。
実際に私は、この電動空気入れを持っていたおかげで、旅の最後にリアタイヤがパンクした際も、その場で空気を補充しながらバイク用品店まで自走して、無事にタイヤ交換を済ませることができました。
また、いざという時にはUSBやUSB-Cケーブルを接続して、モバイルバッテリーとしても利用可能です。手軽な価格で購入できるため、長距離ツーリング用に一台持っておくと便利です。
よくある質問(FAQ)
はい、可能です。
無料キャンプ場は特に九州や北海道を中心に全国各地へ点在しているため、沖縄などの離島を除けば、無料キャンプ場だけを利用して日本縦断することも十分できます。
ただし、一部のキャンプ場では事前予約や利用申請が必要な場合もあるため、事前に利用条件を確認しておくと安心です。
▶ 九州の無料キャンプ場については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
▶ 北海道の無料キャンプ場については、こちらの記事をご覧ください。
はい、事前にしっかりと準備をし、無料キャンプ場を利用する際のマナーや注意点を理解しておけば、キャンプ初心者でも十分に挑戦できます。
特にキャンプツーリングでは、装備を必要最小限に抑えつつ、快適に睡眠できる環境を作ることが大切です。
▶ キャンプツーリングの始め方や必要な装備については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
▶ 荷物の積載方法やおすすめアイテムについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
はい。今回紹介した無料キャンプ場は、バイクだけでなく、車中泊や自転車旅でも利用できる場所がほとんどです。
ただし、利用ルールや車両の乗り入れ可否はキャンプ場によって異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
女性でも利用できますが、女性一人で無料キャンプ場を利用する場合は慎重に判断することをおすすめします。
無料キャンプ場の多くは管理人が常駐しておらず、利用者もさまざまです。実際に旅をしていて危険な思いをしたことはありませんでしたが、必要以上に話しかけてきたり、距離を縮めようとする人を見かけることもありました。
管理人が常駐している有料キャンプ場を利用したり、複数人でキャンプを楽しんだりする方が安心です。
おすすめは5〜6月の梅雨入り前と、9月下旬〜10月です。
今回紹介した無料キャンプ場は標高の高い場所が少ないため、真夏は蒸し暑く、テント泊にはあまり向いていません。日中のツーリングも暑さが厳しく、体力を消耗しやすいため、夏場は熱中症対策が欠かせません。
北海道や九州まで含めた日本縦断を計画している場合は、それぞれの地域の気候も考慮してルートを組むのがおすすめです。
▶ 九州ツーリングのおすすめシーズンについては、こちらの記事をご覧ください。
▶ 北海道ツーリングのおすすめシーズンについては、こちらの記事をご覧ください。
今回の旅は幸運にも晴天が続きましたが、雨の日の長距離ツーリングは基本的におすすめしません。
旅では天気予報や雨雲レーダーをこまめに確認し、必要であれば目的地を変更したり、移動を翌日にずらしたりするなど、柔軟に予定を組むことが大切です。
悪天候の日だけホテルや快活CLUBなどを利用するなどして、無理に雨の中でキャンプをするよりも、安全を優先して旅程を調整することをおすすめします。
多くの無料キャンプ場では、ゴミは持ち帰りが基本です。そのため、旅を続けるには、できるだけゴミを減らす工夫が欠かせません。
例えば、外食を利用して食器や容器のゴミを出さないようにしたり、夜はドラッグストアでバランス栄養食などを購入し、かさばるゴミが出ない食事を選んだりしていました。
また、富山県の園家山キャンプ場のように、有料でゴミを回収してくれるキャンプ場もあります。長期の旅では、事前にゴミを処分できる場所をルートに組み込んでおくと安心です。
なお、コンビニや道の駅のゴミ箱へキャンプのゴミを捨てるのはマナー違反です。施設のルールを守り、気持ちよく利用できるよう心掛けましょう。
洗濯は、旅の途中でコインランドリーを利用していました。
市街地へ行けばコインランドリーを見つけることは難しくなく、洗濯約30分、乾燥約20分で、費用は500〜1,000円程度が目安です。
まとめ
今回は、九州・大分県をスタートし、北海道・函館まで無料キャンプ場だけを利用して日本縦断したルートを紹介しました。
宿泊費を抑えながらでも、ご当地グルメや絶景スポット、温泉を楽しみ、日本各地の魅力を存分に味わえる充実したキャンプツーリングになりました。
函館に到着した旅はここで終わりではありません。この後は北海道を北上し、日本最北端・宗谷岬を目指してさらに旅を続けました。利用した無料キャンプ場や絶景スポット、おすすめルートについては、北海道編として別記事で詳しく紹介する予定です。
これから日本縦断や日本一周、長距離ツーリングを計画している方は、ぜひ今回紹介したルートや無料キャンプ場を旅の参考にしてみてください。
Bocchi the Biker's Life 気まぐれバイク旅 



















