グラストラッカーのリアサスペンション交換&カスタム|SR400用デイトナ製サスを流用

グラストラッカー250は2000年に登場し、2017年に生産終了となった人気のストリートバイクです。もともと低価格ながら軽快な走りが魅力で、今でも中古市場で手頃に入手できるモデルとして人気があります。

しかし、発売から20年以上が経過した車体も多く、リアサスペンションのヘタリなど経年劣化が進んでいるケースも少なくありません。

私自身、2000年代初期のグラストラッカーを中古で購入した際に、まず気になったのがリアサスペンションの劣化でした。交換を検討して調べてみると、中国製の安価なサスペンションは多いものの、信頼できる日本製の選択肢は非常に少ないのが現状でした。

グラストラッカー用リアサスペンションは選択肢が少ない?

実際に検索してみると、世界的に有名なサスペンションメーカー YSS製のグラストラッカー用リアサスペンションがヒットしますが、価格は約9万円と高価。しかも、納期が数ヶ月かかるという口コミもあり、すぐに交換したい人には現実的ではありません。

そこで私は発想を変え、他車種のリアショックを流用できないか検討しました。

SR400用デイトナ製リアサスペンションを発見!

数あるサスペンションの中で見つけたのが、SR400用のデイトナ製サスペンションです。実はこのSR400用リアサスペンション、取付長がグラストラッカー純正とほぼ同じのため、ポン付け可能なんです。(※ただし、グラストラッカービッグボーイは取付長が異なるため装着できません。)

さらに、価格も2万円台とコストパフォーマンスに優れています。デイトナブランドとして販売されていますが、製造はSHOWA(現Astemo)による国内メーカー製で、信頼性も抜群。見た目もクラシックなグラストラッカーの雰囲気によくマッチします。

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SR400用デイトナリアサスペンションの仕様(グラストラッカー流用)

  • スプリングバネレート:1.6kgf/mm
  • 取付長:320mm
  • 伸び側減衰力11段階、イニシャル5段階調整可能
  • メーカー:DAYTONA(日本製)※製造はSHOWA(現Astemo)

SR400用サスペンションをグラストラッカーに装着しても大丈夫?

「いくらポン付けできるといっても、SR400用のサスペンションをグラストラッカーに付けて問題ないのか?」最初に気になるのはそこですよね。

実際にスペックを比較してみると、

  • グラストラッカー:車両重量 約134kg
  • SR400:車両重量 約170kg

と、約36kgの差があります(年式により多少前後します)。

この重量差を考慮すると、SR400用のサスペンションはグラストラッカーに装着した場合、やや硬めに感じる可能性があります。しかし、このデイトナ製サスペンションの大きな魅力は、伸び側減衰力11段階・イニシャル5段階の調整機構を備えている点です。セッティング次第で十分に調整可能だと考え、実際に購入して試してみることにしました。

グラストラッカービッグボーイはリアショックの長さが異なるため取付できません。

装着してみた印象

取付作業は純正とほぼ同じ要領でOK。カラーやボルトもそのまま流用でき、加工なしでボルトオン装着可能でした。

外観もブラック×クロームの組み合わせが自然で、クラシックなグラストラッカーの雰囲気にマッチ。見た目のバランスも非常に良好です。

実際に走ってみると、純正よりもやや硬めでしっかりした乗り味に変化。高速走行やコーナリング時の安定感が増し、リアの踏ん張り感も向上しました。

一方で、街乗りでは路面の凹凸をややダイレクトに感じやすくなり、長時間乗るとお尻が痛くなることも。そこで、プリロードと減衰アジャスターをソフト寄りに調整したところ、沈み込みが穏やかになり、乗り心地が大幅に改善しました。

プリロード調整は専用のステムレンチがあると便利です。

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まとめ:SR400用デイトナサスは調整幅が広くグラトラにもおすすめ

このサスペンションの魅力は、やはり調整機能が豊富な点にあります。プリロードや減衰力を細かく変えられるため、街乗りからスポーツ走行まで幅広く対応可能。さらに、価格は2万円台とコスパ抜群で、国内メーカー製のため信頼性も高い点がポイントです。

SR400用として設計されているため、グラストラッカーに装着するとやや硬めには感じますが、セッティング次第でしなやかな乗り味にも調整できる万能サスペンションです。

⚠️免責事項

  • 本記事は筆者個人の体験や感想に基づく内容です。作業や使用感には個人差があります。
  • 記載の内容を実施する場合は、自己責任でお願いします。安全には十分注意してください。
  • 製品の性能や安全性を保証するものではありません。装着や使用の際は必ず取扱説明書に従ってください。

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