ツーリングのお尻の痛みを軽減!ゲルザブ自作埋め込み加工

バイクのシートにゲルザブを自作埋め込み加工!お尻の痛みから解放されよう

長距離ツーリングを楽しむライダーにとって、避けられない悩みのひとつがお尻の痛み。数時間の走行後に感じるあの痛み、どうにかならないものか…と考えている方も多いのではないでしょうか?私もその一人。そんな時に見つけた救世主が「ゲルザブ」です!

今回は、グラストラッカーのシートにゲルザブを埋め込んでみた体験談をもとに、その効果や取り付け方法、さらにゲルザブの魅力を詳しくご紹介します。

ゲルザブって何?その魅力とは?

まず、ゲルザブ(GEL-ZAB)について簡単に説明します。ゲルザブは、特殊なゲル素材を使った座布団型のクッションで、バイクシートに巻き付けて使うのが一般的です。ゲルの柔らかさと弾力性により、長時間の運転でもお尻への負担を軽減してくれる優れもの。商品名の由来はその名のとおり、ゲル(GEL)+座布団(ZAB)の組み合わせからゲルザブ(GEL-ZAB)と名付けられたそうです。ゲルザブはバイク用品の企画・開発・製造・販売をする株式会社プロト(愛知)のブランド「EFFEX/エフェックス」の製品です。

ゲルザブの特徴:

医療分野でも使用されているエクスジェル®︎が採用されており、ウレタンフォームと比べ、優れた柔軟性で圧力を分散して負担を軽減するのが特徴。ゲルザブに使用されるエクスジェル®︎株式会社加地(島根)が開発した特殊柔軟ゴムで、製品は日本国内で製造されています。

ゲルザブの種類:

https://amzn.to/3C1mtZq

商品名タイプ説明
ゲルザブ R(汎用)シート巻き付けタイプラウンドデザインで様々なシートにフィット
ゲルザブ D(汎用)シート巻き付けタイプ細長いオフロードバイクのシートにフィット
ゲルザブ S(汎用)シート内臓タイプ内臓タイプ
370mm x 310mm 厚さ10mm
ゲルザブ SS(汎用)シート内臓タイプ座面が小さいシート向けの内臓タイプ
250mm x 260mm 厚さ10mm
ゲルザブ C (車種専用)車種専用シートカバータイプレブルやカブなどの車種専用シリーズ
ゲルザブのタイプ

グラストラッカーのシートにゲルザブを埋め込んでみた!

ゲルザブはシートに巻き付けるタイプを使うことも可能ですが、私の場合はシートの中に埋め込むカスタマイズに挑戦してみました。これによって、見た目もスッキリ、そして座り心地も格段に向上しました。

ゲルザブSSタイプを購入。

用意するもの

埋め込み加工の手順

1.シートを外す

まずはバイクからシートを取り外し、どの部分にゲルザブを埋め込むかを決定します。

※シートを外す前に、バイクに乗車をしてゲルザブをつけたい位置に目印をつけておきましょう。

ざっくり位置ぎめ。

今回購入したSSサイズは厚み約10mmです。シートの中にゲルザブをそのまま入れ込む方法もありますが、段差があると見た目が良くないので、今回はシートを削ります。

2.シートカバーを剥がす

まずシートカバーを固定しているステープル(大きめのホチキス針)をマイナスドライバーやラジオペンチを使用して外します。 次にシートカバーを慎重に剥がします。

※シートカバーを全て剥がす必要はありません。ゲルザブを埋め込む範囲が剥がれていればOKです。

シートカバーを剥がします。

3.ゲルザブをカットする

ゲルザブの不要な部分をハサミでカットし、シートの加工する部分にラインを引きます。

薄く白みがかったところが特殊ゲルが入っている部分。
シートに埋まって見えなくるので、多少ラフにカットしても問題ありません。
上下左右の端をカット。
シートを削る部分に線を引きます。
シートの加工が大変になるため、ゲルが入っていない部分は追加でカットしてしまいました。

4. シートを削る

ナイフで切れ込みを入れながら少しづつ削っていきます。

キャンプで使っているナイフがあったので、今回はこれでシート加工します。

深さの調整が難しいため、10mmの穴をたくさんあけて、それ以上削らないように作業をしました。

ノギスの深さ用測定面で測りながら作業
ウレタンを削るときは、削りカスが飛散するため、マスクをつけて作業しました。
削るのはかなり根気が必要ですが、なんとか形になってきました。
ノギスで測りながら調整し、うまくゲルザブが嵌りました。

5.シートカバーを元に戻す

最後にシートカバーを元通りにして、ステープルでしっかり固定。これで完成です!

若干埋め込み跡が見えますが、素人加工でここまでできれば良いのではないでしょうか。

作業時間は約3〜4時間程度。難易度は中程度ですが、バイクメンテナンスが好きな方ならチャレンジする価値があります。

ゲルザブ埋め込み後のグラストラッカー

ゲルザブ埋め込みのメリットと注意点

メリット

見た目がすっきりでバイクの外観を損なわない

長距離走行時の疲労軽減

お尻の痛みを軽減

デメリット

シートの埋め込み加工には多少の技術が必要

シートの形状や材質によっては加工が難しいことも

ステープルガンなど専用工具が必要

ロングツーリングでの効果

ゲルザブで痛みが軽減

ゲルザブを使い始めてまず感じたのは、「確かに違う!」ということ。普段100km以上の走行で感じていたお尻の痛みがかなり軽減され、快適に走行できる時間が延びました。ロングツーリングで1日中バイクに乗っていると、途中で何度も休憩を挟まなければならないほどでしたが、ゲルザブのおかげでその頻度が減り、体力の消耗も少し抑えられたように感じます。

ただし完全な解消ではない

ここで強調したいのが、ゲルザブはあくまで痛みを軽減するアイテムだということです。残念ながら、どれだけ効果があっても「全く痛みがなくなる」というわけではありません。特に長時間、長距離を走行すると、どうしてもお尻には痛みが出てきます。私の北海道ツーリングでも、1日400km以上を走ったときには、ゲルザブの効果を実感しつつも、やはりお尻に痛みが出てきました。

それでもないよりは断然良い!

それでも、ゲルザブを埋め込む前と後では、痛みのレベルが全く違います。走行中に感じる「じんわりした痛み」が軽減され、ツーリング中の集中力も維持しやすくなりました。特に、ツーリングキャンプをする場合には、到着後にシートの痛みで疲れ果てることも少なくなります。

まとめ

ゲルザブは、ツーリング中の快適さを求めるライダーにとって非常に有効なアイテムです。完璧に痛みをなくすわけではありませんが、軽減してくれるのは間違いありません。長距離ツーリングを予定している方や、特に北海道ツーリングのような長時間乗車が必要な場合には、ぜひ一度試してみる価値があると思います。

Advertisements

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です