【AI予測】2026年F1コンストラクターズランキングを機械学習で予想してみた

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2026年、F1は新たな時代を迎えます。マシン構造やパワーユニット、エアロダイナミクス、燃料まで、F1の基本ルールが大きく変わる年です。

これまでも、レギュレーション変更をきっかけに勢力図が動いてきました。2014年のV8エンジンから1.6L・ハイブリッドへの移行、2017年のエアロダイナミクスと車体規定の大幅変更、そして2022年のグラウンドエフェクト導入などが、その代表例です。ただし、ルールが変わったからといって、必ずしも大きな番狂わせが起きるとは限らない。それがF1の難しさでもあります。

では、2026年はどうなるのでしょうか。

そこで今回は、過去のデータをAIに学習させ、2026年シーズンの勢力図を機械学習で予測してみることにしました。新レギュレーション初年度は、ドライバー個人の力よりもチーム全体の総合力が結果に表れやすいと考え、コンストラクターズランキングに注目しています。

データから見た2026年F1は、どんな未来を描くのでしょうか。

今回のAI予測について|モデルと前提条件

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2026年シーズンは、レギュレーション変更に加え、チーム体制やパワーユニットの組み合わせも大きく変わる年です。新チームとしてキャデラックが参戦し、ザウバーはアウディに完全買収され、「Audi Revolut F1 Team」として新たなスタートを切ります。さらに、レッドブルはフォードと提携し、アストンマーティンはホンダPUを搭載するなど、チームとメーカーの関係にも大きな動きがあります。

こうした状況を踏まえつつ、今回のAI予測では、前提条件をできるだけシンプルに整理しました。

前提条件

  • 学習データには、2011〜2025年の15年間のコンストラクターズポイントとパワーユニット情報を使用
  • ドライバー個人のデータは使用せず、チームの総合力を相対的に評価
  • ハースは2016年参戦のため、2016〜2025年の10年分のデータを使用
  • チーム名が変わっている場合でも、実質的に同一組織と判断できるものは同一チームとして扱う

    アストンマーティン(旧フォース・インディア/レーシング・ポイント)
    レーシング・ブルズ(旧トロロッソ/アルファタウリ)
    アルピーヌ(旧ルノー)
  • 新規参戦のキャデラックは、過去データが存在しないため今回の予測からは除外
  • レッドブル・フォードPU、アウディPUなど、2026年から投入される新パワーユニットについては過去データがないため、前年のデータを引き継ぐ形で扱う

使用したモデルについて

今回のAI予測では、比較的少ないデータでも傾向を捉えやすい、決定木ベースの機械学習モデルであるXGBoostを使用し、2026年シーズンの勢力図を予測しています。大量の学習データを必要とするディープラーニングと比べると、XGBoostはデータ数が限られている場合でも、安定した結果を得やすい点が特徴です。

Pythonコードは生成AIで作成

そのため、今回の予測結果は「正確な未来を言い当てるもの」というよりも、過去データをもとに2026年F1の勢力図を考えてみるための簡易的なAI予想として捉えてください。ツッコミどころも含めて、データ分析の一つの見方として楽しんでもらえればと思います。

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2026年のF1新レギュレーションについては、こちらの記事で詳しくまとめています。

【AI予測】2026年F1コンストラクターズランキング結果

  • 1位 マクラーレン(0.97)
  • 2位 メルセデス(0.67)
  • 3位 レッドブルレーシング(0.64)
  • 4位 フェラーリ(0.60)
  • 5位 ウィリアムズ(0.20)
  • 6位 アルピーヌ(0.17)
  • 7位 レーシングブルズ(0.14)
  • 8位 アストンマーティン(0.13)
  • 9位 ハース(0.11)
  • 10位 アウディ(0.06)

※ カッコ内の数値は Score_normで、各チームがシーズンを通してどれだけ支配的な成績を残すかを、0〜1のスケールで表した相対的な指標です。

本記事では、単純なコンストラクターズポイントの大小ではなく、その年の中での相対的な強さに着目しています。その理由は、F1では年ごとに以下のような条件が異なり、ポイントの「重み」が一定ではないためです。

  • 年間の開催レース数の違い
  • 参戦チーム数の増減
  • ポイント配分規定の変更
  • スプリントレース導入の有無
  • ダブルポイントなど特別ルールの存在(過去)

例えば、開催レース数が多くスプリントも実施される年は、同じ「300ポイント」でも価値が異なります。そこで今回は、その年のトップチームを1とし、他チームを相対的に正規化することで、時代をまたいだ比較ができる指標を採用しました。

  • 1に近いほど:シーズンを通して安定して上位を争い、勢力図の中心にいた可能性が高い
  • 0に近いほど:ポイント獲得が限定的で、中団〜下位に位置していた可能性が高い

この相対指標を用いることで、異なるレギュレーションや制度下でも「勢力図の変化」を一貫した視点で捉えることが可能になります。

なぜAIはこのように予測したのか(考察)

F1コンストラクターズの相対的パフォーマンス(2011〜2025年)とAIによる2026年予測

① 予測値の前提:順位ではなく「相対的な強さ」

今回のAI予測は、2026年の順位そのものを断定するものではありません。過去データをもとに、各チームの相対的なパフォーマンス(強さ)を0〜1の連続値で推定したものです。

そのため、数値が1に近いほど「過去傾向から見て非常に強い」、0に近いほど「相対的に厳しい」と解釈できます。

② マクラーレンがトップ評価となった理由

2025年シーズン終盤、レッドブルはフェルスタッペンの活躍により、ドライバーズランキングでノリス(マクラーレン)に迫りました。しかし、コンストラクターズポイントという視点で見ると状況は大きく異なります。2025年のマクラーレンは833ポイントを獲得し、2位のメルセデス(469ポイント)に364ポイント差をつけるという、シーズンを通して圧倒的なパフォーマンスを記録しました。

AIはこの「チーム全体としての安定した高得点力」を強く学習しており、その結果が2026年予測でもマクラーレンを最上位と評価する要因になったと考えられます。

③ 上位4チームとその他の「構造的な差」

相対的パフォーマンスの推移を見ると、マクラーレン、メルセデス、レッドブル、フェラーリの上位4チームと、中団・下位チームとの間には、ここ2年ほど明確な実力差が存在しています。

AIは「急激な勢力図の変化は起きにくい」という過去傾向を重視し、この構造が2026年も継続すると予測していると考えられます。

④ アルピーヌを6位と評価した理由

注目すべきは、2025年に最下位だったアルピーヌが6位予想となっている点です。

これは、

  • 2026年からメルセデスPUへ変更
  • 過去にPU変更後にパフォーマンスが改善した事例

といったデータが、説明変数として効いている可能性があります。AI的には「最下位のまま固定されるより、中団復帰の余地がある」と判断したと考えられます。

⑤ アストンマーティンとホンダPUの評価

アストンマーティンは、2026年からメルセデスPUからホンダPUへ変更します。相対的パフォーマンスは緩やかな上昇傾向にありますが、劇的な改善要因としては評価されていません

これは、

  • PU変更初年度の不確実性
  • 過去にホンダPU移行で一時的に苦戦した事例(例:マクラーレン時代)

といった履歴をAIが学習している可能性があり、「将来性はあるが、即効性は限定的」という評価に落ち着いたと考えられます。

⑥ 注意点:2026年は不確定要素が非常に多い

当然ながら、2026年は

  • PUの電動比率拡大
  • 新規PU(RBPTフォードなど)
  • 空力・車体の大幅レギュレーション変更

といった未知の変数が多い年です。

そのため、この予測は「過去の延長線上で最も起こりやすいシナリオ」を示したものであり、実際の結果とは大きく異なる可能性があります。

AI予測に興味を持った方へ

今回の記事では、過去データを使ってAIによる予測を行いましたが、「そもそも機械学習ってどういう仕組み?」「AIは何を根拠に予測しているの?」と感じた方も多いかもしれません。

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個人的な予想

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ここからは、AI予測とは別に、個人的な見立てを少し加えておきたいと思います。あくまで一ファンとしての仮説であり、データに基づくものではありません。

本命:メルセデス

個人的な本命はメルセデスです。2014年、V8自然吸気エンジンからV6ハイブリッドターボへと大きくレギュレーションが変わった際、メルセデスはいち早く対応し、そこから長期的な支配体制を築きました。

パワーユニットが大きく刷新される2026年は、再びメルセデスの技術力が前面に出てくる可能性があると感じています。

対抗:マクラーレン

マクラーレンは、2025年シーズン前半から圧倒的なパフォーマンスを見せており、比較的早い段階から2026年マシンへのリソース配分を進めていた可能性があります。

そのため、来シーズンも引き続き高い競争力を維持するのではないかと予想しています。

不安材料:レッドブル

一方でレッドブルにはやや不安要素もあります。2025年後半はフェルスタッペンのタイトル獲得に向けて、リソースを現行シーズンに重点配分していたように見えました。

加えて、2026年からはホンダPU → RBPTフォードPU(電動部分をフォードが担当)という大きな体制変更があり、不確実性が非常に高いのも事実です。大きくパフォーマンスを落とす可能性も否定できません。

期待枠:アストンマーティン × ホンダ

個人的に最も楽しみなのは、アストンマーティンとホンダPUのタッグです。さらに、エイドリアン・ニューウェイがチーム代表に就任したチームが、どのようなマシンとパフォーマンスを見せるのかは非常に興味深いところです。

短期的な結果はともかく、中長期的には面白い存在になる可能性があると期待しています。

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2026年シーズンをどのサービスで視聴するかについては、別記事で詳しく解説しています。

まとめ|AI予測から見える2026年F1の行方

2026年のF1は、レギュレーション、パワーユニット、チーム体制と、多くの要素が同時に動くシーズンになります。本来であれば、開発体制や各レースの結果、ドライバーの能力など、さらに多くの要因を含めて分析する必要があるテーマです。

今回の記事では、そうしたすべてを網羅するのではなく、過去のコンストラクターズポイントとパワーユニット情報をもとに、AIを使ってシンプルに勢力図を予測してみました。専門的な未来予測というよりも、「データから見た場合、2026年はどう見えるのか」を一つの視点として提示しています。

その結果、AIはマクラーレン、メルセデス、レッドブル、フェラーリといった上位チームの強さが引き続き際立つと予測しました。一方で、新パワーユニットの導入や技術思想の変化など、データでは測りきれない要素が多いのも事実です。

だからこそ、この予測は答えではなく、開幕前にF1の行方を考えるための材料のひとつとして楽しんでもらえればと思います。AIの結果と自分の予想を比べながら、新時代のF1を迎える準備をする。そんな楽しみ方につながれば幸いです。

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