2026年シーズンから、日本のF1視聴環境は大きく変わりました。DAZNでの配信が終了し、日本でF1をフル視聴できる主な手段はフジテレビ(フジテレビNEXT/FOD)に一本化されています。
さらに、フジテレビNEXTは2026年4月から月額2,580円へ値上げされ、新たに2026年からスタートするFOD(フジテレビオンデマンド)のF1向けプランも、スターターで月額3,800円〜という料金設定になりました。これらを踏まえると、日本のF1視聴料金は決して安いとは言えない水準です。
この価格を見て、「日本のF1視聴料は高いのか、それとも妥当なのか?」と疑問に感じた方も多いはずです。実際、海外では国や地域によってF1の視聴料金や配信形態が大きく異なり、日本より安価なケースや、無料で視聴できる国も存在します。
この記事では、2026年の最新情報をもとに、日本と世界各国のF1視聴料金・配信サービスを比較し、日本のF1視聴環境が世界基準で見てどの位置にあるのかを整理します。
日本のF1視聴料金は高いのか?

日本のF1視聴料金は高いのか?結論から言うと、日本のF1視聴料金は世界的に見て高い水準です。
各国のF1視聴方法と月額料金一覧(2026年)
| 国・地域 | 放送局 | 月額料金 | 日本円目安 | 備考(視聴方法・システム) |
|---|---|---|---|---|
| 日本 | Fuji TV | フジテレビNEXT1,980円→2,580円(2026年4月〜) FOD(オンデマンド)3,880円〜 | 3880円 ※オンデマンド配信を基準 | フジテレビNEXT(CS/ネット)、FOD配信、地上波ハイライト。 |
| アメリカ | Apple TV | US$12.99 | 約2,000円 | Apple TV加入者はF1 TV Premium利用可能、全戦ライブ。 |
| イギリス | Sky Sports F1 / Channel 4 | Sky Sport F1 £20 Channel4 無料 | 約4,200円 | Sky Sports F1 有料、全戦ライブ。Channel 4 イギリスGP生中継・無料ハイライト。 |
| アイルランド | Virgin Media | Sky Sports Bundles €20〜 | 約3,700円 | 有料配信 |
| オーストラリア | Fox Sports / Foxtel / Kayo | Foxtel Sport Bundles AU$65〜 Kayo AU$30〜 | 約3,200円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| ニュージーランド | Sky Sport | Sky Sport NZ$54.99 | 約5,000円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| カナダ | TSN / RDS / Noovo | TSN/RDS CA$24.99 | 約2,800円 | TVと配信。TSN英語 / RDSフランス語 |
| ドイツ | Sky Deutschland / RTL | Sky Sports Bundles €21.99〜 RTL€5.99〜 | 約1,100円 | 有料配信+TV中継。 |
| フランス | Canal+ | €15.99〜 | 約3,000円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| イタリア | Sky Italia | €24.99〜 | 約4,600円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| スペイン | DAZN | €9.99〜 | 約1,800円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| ポルトガル | DAZN | €6.99〜 | 約1,300円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| ルクセンブルグ | RTL | 無料 | – | 無料配信、全戦ライブ。 |
| オーストリア | ORF / Servus TV | 無料 | – | 無料配信、12戦ORF配信, 12戦Servus TV配信 |
| ベルギー | RTBF / Play Sports | RTBF 無料 Play Sports €19.99〜 | – | 無料配信 or 有料配信、全戦ライブ。 |
| オランダ | Viaplay | €14.92〜 | 約2,700円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| スウェーデン | Viaplay | SEK649〜 | 約11,000円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| ノルウェー | Viaplay | NOK399〜 | 約6,300円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| デンマーク | Viaplay | €16.59〜 | 約3,000円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| フィンランド | Viaplay | €37.99〜 | 約7,000円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| トルコ | beIN SPORTS | TRY299 | 約1,000円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| インド | FanCode / TATA Play | INR599 | 約1,000円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| 香港 | beIN SPORTS | HK$228 | 約4,500円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| シンガポール | beIN SPORTS | SG$14.98 | 約1,800円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| マレーシア | beIN SPORTS | MYR24.99 | 約1,000円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| タイ | beIN SPORTS | THB349 | 約1,700円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| インドネシア | beIN SPORTS | IDR45,000 | 約400円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| フィリピン | beIN SPORTS | PHP159 | 約400円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| メキシコ | TUDN Sky Sports Izzi | Izzi TV MXN299 Sky Sports MXN269 | 約2,400円 | 有料配信、全戦ライブ。 |
| ブラジル | TV Globo sportv | TV Globo 無料 | – | TV 全24戦のうち15戦を無料ライブ |
※本記事は、各国の公式情報をもとに個人で調査・整理した内容です。
すべての国・地域を網羅しているわけではなく、放送内容や料金は変更される場合があります。
最新・正確な情報については、各放送局の公式サイトをご確認ください。
各国の料金を比較すると、日本のF1視聴料金は、世界的に見て「高め」の価格帯に位置していることが分かります。
欧州には日本より高額な国も一部存在しますが、無料または低価格で視聴できる国があるのも事実です。また、アジア圏の国々と比べても、日本は高い部類に入ると言えるでしょう。
さらにアメリカでは、Apple TV($12.99/約2,000円)に加入するだけでF1 TV Premiumが利用できるのに対し、日本ではFODのチャンピオンプラン(月額5,900円)への加入が必要です。両者を比較すると、実質的に約3倍もの価格差が生じています。
なぜ日本のF1視聴は高く感じられるのか?
欧州の多くの国では、F1はサッカーや他の主要スポーツと同じスポーツチャンネル内で提供されています。そのため、国によってはF1とMotoGPを一つの契約でまとめて視聴できるケースもあり、「複数のスポーツをまとめて楽しめる」という前提で料金が設定されています。
一方、日本ではF1はスポーツ専門チャンネルではなく、フジテレビ系列の「フジテレビNEXT」や「FOD」を通じて配信されています。フジテレビはスポーツ特化型というより、ドラマやバラエティ、アニメなどを中心とした総合エンタメ系の放送局です。
この違いによって、日本ではF1を視聴するために「総合エンタメサービスへの加入が前提になる」という構造が生まれています。FODは幅広いコンテンツを提供するサービスですが、F1ファンの多くはそれらを目的に加入しているわけではありません。
そのため、「F1だけを見たいのに、興味のないコンテンツまで含めた料金を支払っている」「F1専用のプランが用意されていない」と感じやすく、SNSなどでも「抱き合わせ感が強い」というファンの不満の声が目立っています。
結果として、日本のF1視聴料金は、単純な金額以上に割高に感じられやすい構造になっていると言えるでしょう。
為替と物価を踏まえると、日本のF1視聴料金は高水準にある
海外のF1視聴料金を見ると、日本より高額に見える国もあります。ただし、その多くは円安の影響による為替換算の結果であり、実際の負担感を正確に反映しているとは限りません。
欧州諸国は日本よりも物価水準や平均所得が高く、現地の生活コストや収入を前提に考えると、F1の視聴料金は「特別に高い娯楽」という位置づけではないケースも多く見られます。
一方、日本では物価や賃金水準が欧州ほど高くないにもかかわらず、F1をフル視聴するための月額料金は世界的に見ても高い水準にあります。為替だけで単純比較すると見落とされがちですが、実際の家計に対する負担という観点では、日本のF1視聴料金は相対的にかなり重いと言えるでしょう。
▶︎こちらの記事では、日本のF1TV Pro / Premiumはなぜ高額に見えるのか。海外との価格比較や放映権構造から考察しています。
欧州には「無料でF1が見られる国」が存在する

実は欧州には、F1を全戦、もしくは一部無料で視聴できる国がいくつか存在します。これは、日本ではあまり知られていない事実です。
代表的なのが、オーストリアやベルギー、ルクセンブルグなどの国です。
公共放送や無料チャンネルによるF1中継
これらの国では、公共放送や無料で視聴できるテレビ局がF1の放映権を持っており、追加料金なしでF1を視聴できます。
例えばオーストリアでは、ORFとServus TVという放送局がシーズンを分け合う形でF1を中継しており、全戦を無料で視聴することが可能です。
またベルギーでは、RTBFがF1全戦を無料配信しており、ルクセンブルグでもRTLによる無料中継が行われています。
「無料=特別な裏技」ではない
重要なのは、これらの国の視聴方法が、違法配信や非公式なストリーミングではないという点です。いずれも各国で正式に認められた放送局による配信であり、現地の視聴者にとっては、ごく一般的なF1の視聴方法です。
無料でF1を配信できている国の多くは、人口が比較的少なく、放映権料が高騰しにくい市場であることに加え、公共放送が強く「国民向けスポーツ中継」という役割を担っている点が共通しています。その結果、有料サブスクリプションに頼らなくても放送が成立していると考えられます。

ここまで読むと、「無料でF1が見られる国があるのは分かったけど、それって日本からも視聴できるの?」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、欧州の無料F1配信はすべて公式の正規放送ですが、原則として現地向けに提供されているため、日本からはそのままでは視聴できません。
ただし、視聴環境を整えることで、海外の公式・無料F1配信を日本から安全に視聴する方法があります。
視聴可能な国、実際に見られる配信サービス、注意点を含めて、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ|日本のF1視聴料金を世界と比較すると
世界各国のF1視聴料金を比較すると、日本の価格設定は全体として「高め」の水準に位置しています。欧州には日本より高額な国もありますが、その一方で、無料または低価格でF1を視聴できる国が存在するのも事実です。
特に日本の場合、F1がスポーツ専門チャンネルの一部としてではなく、実質的に単体コンテンツに近い形で提供されています。そのため、視聴者にとっては「F1を見るためだけに月額料金を支払っている」という意識が強くなり、実際の価格以上に割高に感じやすい構造になっています。
なお、欧州で提供されている無料のF1配信はいずれも公式の正規サービスですが、原則として現地向けの配信です。日本からこれらの配信を視聴する場合には、利用条件や注意点を正しく理解しておく必要があります。
日本から海外のF1公式配信を視聴する方法や、その際に知っておきたいポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
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画像:2025 Japan GP – Racing Bulls – Isack Hadjar – FP2 by Liauzh / Pixabay
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