旅人やライダーなら、一度は目指してみたい「日本本土最南端」。鹿児島県南大隅町にある佐多岬(さたみさき)は、まさにその象徴的な場所です。
太平洋と東シナ海を一望できる雄大な岬で、晴れた日には種子島や屋久島まで見渡せることも。本土最南端の地に立つ瞬間は、まさに「旅のゴール」を感じさせる特別な体験です。
この記事では、佐多岬の見どころ・アクセス・駐車場・そして日本本土最南端到達証明書の受け取り方法まで、ツーリングやドライブで訪れる方に向けて詳しく紹介します。
基本情報
- スポット名:佐多岬(さたみさき)
- 所在地:鹿児島県肝属郡南大隅町佐多馬籠417
- アクセス:鹿児島市内から車・バイクで約3時間
- 営業時間:午前8時~日没 (午前9時~午後5時【佐多岬観光案内所】)
※夜間(日没後)は安全上、立ち入り禁止。 - 駐車場:無料(バイク専用駐輪場あり)
- 訪問日:2025年10月
- ウェブサイト:南大隅町観光サイト

地図(Googleマップ)
佐多岬とは?
佐多岬は北緯31度線上に位置する、日本本土最南端の岬。その先には断崖絶壁が広がり、約50m沖には日本最古の灯台の一つ「佐多岬灯台」がそびえています。
この灯台は明治4年、イギリス人技師の設計により建設されましたが、昭和20年の空襲で焼失。その後、昭和25年に復旧され、現在もなお海の安全を見守り続けています。
岬一帯は霧島錦江湾国立公園に含まれ、天気が良ければ遠く屋久島や種子島まで望むことができます。シンボルの「北緯31度線モニュメント」は高さ4.7m、幅5mの巨大な石碑で、「31°LINE SATA」「本土最南端 佐多岬」の文字とともに世界地図が刻まれています。
また、岬の先端には御崎神社(みさきじんじゃ)があり、縁結びや航海安全の神様としてライダーや旅行者から人気を集めています。


佐多岬おすすめポイント
- 日本本土最南端の地:旅人やライダーにとって、日本本土四極踏破のひとつとして目指すべき目的地。到達したときの達成感は格別です。
- 記念撮影スポット:最南端モニュメント前での写真は旅の定番。SNS映えも間違いなしです。
- 周辺の絶景:展望広場や展望台からは雄大な海と空を一望でき、晴れた日には屋久島や種子島まで見渡せます。
本土最南端のモニュメントは、展望広場から約200m手前にあります。ここはバイクで記念撮影するのに絶好のポイントです。

天気が良い日には、遠くに屋久島や種子島を望むことができます。この日はあいにく曇り空で少し霞んでいましたが、うっすらと島影を確認できました。


駐車場には巨大なガジュマルの木があり、近くで見るとその迫力に圧倒されます。

観光案内所脇のトンネルを抜けると、御崎神社や展望台へと続く遊歩道に入ります。

展望台までは片道約15分の道のり。途中、南国らしい植生や海風を感じながら歩くことができます。

雲の切れ間から差し込む光が海面を照らし、幻想的でとても美しい光景でした。

注意点
- 展望台へ向かう遊歩道は、片道約800m。アップダウンがあり、想像以上に勾配がきつい箇所もあります。歩きやすい靴と動きやすい服装で向かうのがおすすめです。(片道15分ほど)
- 遊歩道を進んで行けるのは展望台までで、灯台へ徒歩で行くことはできません。
- 佐多岬周辺には野生の猿が生息しています。むやみに近づいたり、餌を与えたりしないよう注意しましょう。
展望台への道は一度下ってから登り返すため、10月の涼しい時期でも往復すると汗ばむほど。軽いハイキング気分で挑むとよいでしょう。

残念ながら灯台までは立ち入ることができませんが、展望台からその姿を眺めることができます。

駐車場・バイク駐輪場の情報
駐車場は車約40台、バイク約10台を収容可能です。また、展望広場から約2km離れた場所に第2駐車場(約250台)もありますが、繁忙期以外はほとんど利用されていないようです。


最南端証明書の受け取り場所
最南端証明書は佐多岬の観光案内所のほか、南大隅町観光協会でも受け取ることができます。私は佐多岬の観光案内所で受け取りました。
受け取れる場所は時期や日時によって変わることもありますので事前に確認しておきましょう。
詳しくは南大隅町公式サイト


住所:鹿児島県肝属郡南大隅町佐多馬籠413番地5
営業時間:9時00分~17時00分(年中無休)
実際に訪れてみた感想
今回で佐多岬を訪れるのは2回目。前回は時間がなく、御崎神社や展望台まで足を伸ばせなかったため、今回は時間に余裕を持ってじっくり散策してみました。やはり、本土最南端の地に立つと、特別なワクワク感があります。
展望広場からでも十分に雄大な景色を楽しめますが、せっかくなら展望台まで歩くのがおすすめです。遊歩道はアップダウンが結構きつく、歩いていると汗ばむほど。私は上着を脱いで持ち歩く羽目になりましたが、動きやすい服と靴ならもっと快適に歩けます。
歩きながら海と空が広がる景色を眺めていると、自然と心も解放され、思わず深呼吸したくなります。「本土最南端に来たんだ!」という実感が、歩くたびにじわじわと湧き上がります。時間に余裕があるなら、展望台までの道のりもぜひ楽しんでほしいスポットです。
ツーリング中のタイヤ空気圧管理に便利なアイテム
長距離ツーリングでは、走行距離や気温の変化によってタイヤの空気圧が変化しやすいのが特徴です。高速道路を何百キロも走ったり、山間部や夜間走行で気温が下がったりすると、空気圧の低下が燃費やハンドリング、安全性に影響を与えることがあります。
そこでおすすめなのが モバイル空気入れ(携帯型電動エアポンプ)。
コンパクトでツーリングバッグに収納でき、ガソリンスタンドを探さなくてもその場で空気圧を調整できます。

実際に私もツーリングの際、出発前に空気圧を調整していても、長時間の走行や気温差で数値が下がっていることがありました。走行前にサッとチェックできるだけで、安心感がまるで違います。

また、いざという時にはUSBやUSB-Cケーブルを接続して、モバイルバッテリーとしても利用可能です。手軽な価格で購入できるため、長距離ツーリング用に一台持っておくと便利です。

佐多岬周辺のおすすめキャンプ場
佐多岬野営場
佐多岬から車・バイクで約10分の場所にある、無料で利用できるキャンプ場です。芝生は丁寧に整備され、トイレも清潔に管理されています。受付や予約は不要で、誰でも気軽に利用できるのが魅力。
⬇️佐多岬野営場についてはこちらの記事をご覧ください。
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まとめ
日本本土最南端・佐多岬は、旅人やツーリングライダーにとって一度は訪れたい聖地。雄大な海と空の景色、そして達成感に満ちた最南端モニュメントが迎えてくれます
展望広場からでも絶景を堪能できますが、体力に余裕があればぜひ展望台まで足を運んでみてください。道中のアップダウンも、海風を感じながら歩けば最高の思い出になります。
近くには無料で利用できるキャンプ場「佐多岬野営場」もあり、ツーリング旅の宿泊地にもぴったり。自然と達成感を味わえる、南国鹿児島ならではの絶景スポットです。







