神奈川県厚木市七沢の人気ラーメン店「ZUND-BAR」に行ってきました。
ZUND-BARは、山間に位置する隠れ家的なラーメン店でありながら、食べログのラーメン百名店に選出されるほど高い評価を受けている人気店です。広々とした駐車場が完備されており、バイクツーリングで立ち寄るのにもおすすめのスポットです。
今回のツーリングでは、このZUND-BARを目的地に設定し、お店の魅力や周辺の楽しみ方について、実際の体験を交えてたっぷりとご紹介します。ラーメン好きな方も、バイクでのツーリングを楽しみたい方も必見の内容です。
ZUND-BARとは
ZUND-BARは、2001年9月3日にオープンしたラーメン店で、人気ラーメンチェーン「AFURI」の前身であり、現在も「AFURI」の総本店として、神奈川県厚木市七沢で営業しています。「AFURI」という名前は、神奈川県丹沢山系の東端に位置する大山(通称・阿夫利山)に由来。この阿夫利山の麓で得られる清らかな水をスープの仕込み水に用いたことから、「AFURI」と名付けられています。
阿夫利山の麓、厚木市七沢にお洒落なBarのような雰囲気を持つZUND-BARは、古民家を改装したような外観が特徴です。決してアクセスは良くありませんが、開業から20年以上経った今でも行列が絶えない人気の老舗として知られています。
店名「ZUND-BAR」の由来は、ラーメン作りに欠かせない寸胴鍋(ずんどうなべ)からきているそうです。
ちなみに「ZUND-BAR」創業者の中村比呂人氏は、あの「天空落とし」の湯きりで有名な伝説のラーメン店「中村屋」の創業者、中村栄利氏の実兄としても知られています。
「中村屋」(海老名店)は2022年に惜しまれながらも休業し、中村栄利氏は現在、アメリカでの事業に専念されているそうです。私もかつて何度か「中村屋」を訪れたことがありますが、突然の休業には本当に驚きました。その味をもう一度楽しみたいと思う方も多いのではないでしょうか。
ZUND-BAR訪問レポート
アクセスと駐車場
ZUND-BARは神奈川県厚木市七沢に位置し、公共交通機関でのアクセスが難しく、車やバイクでの訪問が一般的です。幸い、店舗には広々とした駐車場が完備されており、バイクの駐輪にも困りません。ツーリング仲間と複数台で訪れても安心です。
外には24時間稼働の冷凍自動販売機が設置されています。なお、券売機ではないのでご注意ください。
到着から入店まで
11:00の開店5分前に到着しました。駐車場にはすでに4台ほど車が停まっていましたが、平日だったこともあり、店前には行列がなくスムーズでした。そのおかげで、開店と同時に待ち時間なしで入店することができました。
店内の雰囲気
店内は、まるで洗練されたバーのようなスタイリッシュな空間で、ラーメン店とは思えないおしゃれな雰囲気が魅力的です。カウンター席とテーブル席が用意されており、一人でもグループでも快適に過ごせる配慮がされています。
注文は券売機ではなく、スタッフがテーブルまで来てくれるスタイル。ラーメン店ではまだ現金払いが主流の中、こちらのお店はキャッシュレス決済にも対応している点が便利で嬉しいポイントです。
価格はやや高めの設定で、ラーメンに加えてサイドメニューを1品注文する場合、予算としては約2,000円を見ておくと安心です。それでも、この独特の雰囲気とクオリティの高い料理を考えれば納得の価格だと感じました。
ラーメンの味わい
ZUND-BARのラーメンは、スープの鶏油量を「淡麗」と「まろ味」から選べます。「淡麗」はスタンダードな鶏油量で、お店の基本となる味。一方、「まろ味」は「淡麗」より鶏油を多めに加えた、コクとまろやかさが際立つ一杯です。麺は細麺で、スープとの相性が抜群です。
今回は「らーめん醤油」(淡麗)と「炙りコロチャーシュー飯」を注文しました。ラーメンは注文から約5分で提供され、スピーディーな対応が印象的でした。
- スープ:澄んだ琥珀色のスープは、鶏ガラをベースに魚介の旨味が織り込まれた繊細な味わいが特徴です。一口飲むと、上品な醤油の風味が広がりながらも、鶏の旨味がしっかりと感じられます。脂のしつこさを感じさせない、淡麗スープならではの飲みやすさが心地よく、最後まで飽きずに楽しめます。
- 麺:細めのストレート麺は、絶妙な茹で加減でコシがあり、歯切れの良さが際立ちます。スープとの絡みが抜群で、口に運ぶたびにスープの旨味と麺の小麦の風味が調和します。スープの軽やかさを引き立てる、繊細なバランスが魅力的です。
- 具材:具材には、炙りチャーシュー、海苔、水菜、メンマ、そして味玉がトッピングされています。炙りチャーシューはしっとりとした食感で、口に入れるとほろりとほどける優しい味わいが広がり、炙った香ばしい香りが食欲をそそります。メンマのコリコリとした歯ごたえがアクセントとなり、水菜のさっぱりとした辛味が全体を引き締めます。どれも丁寧に仕込まれているのが伝わり、完成度の高い一杯です。
- ライス:白米の上に炙りコロチャーシューがたっぷりと盛られ、中央には大根おろしと柚子が添えられています。炙られたチャーシューの香ばしさとジューシーな旨味が食欲をそそり、大根おろしのさっぱり感が絶妙にバランスを取っています。さらに、柚子の爽やかな香りがアクセントとなり、一口ごとに新たな味わいが楽しめる逸品です。
らーめんを一口食べた瞬間、中村屋の味がふと蘇りました。どことなく似ている気がします。今回は醤油らーめんをいただきましたが、次回はぜひ塩らーめんにも挑戦してみたいと思います。
ZUND-BARの基本情報
住所:神奈川県厚木市七沢1954-7
電話:046-250-0123
営業時間:月曜~金曜 11:00~21:00 土・日・祝 9:00~21:00 (スープ終了次第閉店)
ウェブサイト:https://afuri.com
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ZUND-BARが位置する七沢は、都心から最も近い温泉地としても知られています。ラーメンを堪能した後に温泉でゆったりと疲れを癒すのはいかがでしょうか?ツーリングの疲れをほぐしながら、心も体もリフレッシュできます。
今回は、明治から続く七沢の温泉旅館「元湯玉川館」の日帰り温泉(¥1,000)を利用しました。老舗旅館ならではの風情が漂う落ち着いた雰囲気が魅力です。温泉施設自体は広くありませんが、強アルカリ性の源泉を使用したとろみのある湯は、肌にまとわりつくような独特の感触があり、体の芯から温まります。
なお、携帯電話の電波状況には注意が必要です。このエリアでは繋がりにくい場合があり、私の利用するauは圏外でした。また、脱衣所には鍵付きロッカーがないため、貴重品は受付に預ける形になります。
バイクで訪れる際は、駐車場所に少し注意が必要です。私はサイクルスタンドの前にバイクを停めてしまいましたが、受付の方に「入り口近くの岩のそばに停めてください」と案内されました。
よく見たら壺にオートバイはこの辺と書いてありました。(笑)
日帰りの入浴だったため、長居はできませんでしたが、情緒あふれる素敵な場所で、短時間でもしっかり癒されることができました。
住所:〒243-0121 神奈川県厚木市七沢2776
電話:046-248-0002
立ち寄り湯料金:¥1,000
利用時間:11:30から 平日・・・17:00まで受付、 休前日・休日・・・15:00まで受付
ウェブサイト:http://www.tamagawakan.co.jp
周辺のツーリングスポット
ZUND-BARの周辺には、ツーリングで訪れたいスポットが多数存在します。例えば、宮ヶ瀬湖は美しい景色と快適なワインディングロードが魅力で、多くのライダーに人気のスポットです。また、オギノパンの工場直売所では名物の揚げパンを楽しむことができ、ツーリングの休憩地点として最適です。
宮ヶ瀬湖(相模原市立鳥居原ふれあいの館)
住所:〒252-0155 相模原市緑区鳥屋1674
オギノパン本社工場直売店
オギノパンについてはこちらの記事をご覧ください。
オギノパン本社工場直売店|揚げパンで人気の神奈川ツーリングスポット住所:〒252-0154 神奈川県相模原市緑区長竹2841
営業時間:営業時間:9:30~17:30
※4月~8月の土日祝は18:00まで
TEL:042-780-8121
Website:https://ogino-pan.com/
「長竹カントリークラブ」より国道412号を厚木方面へ車で2分
まとめ
ZUND-BARは、美味しいラーメンとおしゃれな雰囲気、そして周辺の豊富なツーリングスポットが魅力のラーメン店です。バイクでのアクセスも良好で、駐車場も広いため、ツーリングの目的地としてぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。