2025年9月初旬、北海道ツーリングに出発しました。本州ではまだ残暑が残る時期ですが、北海道はまさにバイクで走るのに最適な爽やかな気候です。
北海道へバイクで向かう場合、フェリーの利用が一般的です。関東圏のライダーは「大洗〜苫小牧」航路を使うことが多い一方、関西や西日本からのライダーには、舞鶴港(京都)〜小樽港(北海道)を結ぶ新日本海フェリーが便利で人気です。
この記事では、舞鶴港から小樽港までのフェリー体験を、乗船前の準備から船内の様子、北海道到着までを詳しく紹介します。

出発前の準備

フェリー予約方法
新日本海フェリーの予約は、公式サイトから簡単に行えます。
料金は時期によって変動するため、事前にチェックしておきましょう。
舞鶴〜小樽便のスケジュール
- 舞鶴発 → 小樽着 23:50発 → 翌日20:45着
- 小樽発 → 舞鶴着 23:30発 → 翌日21:15着
舞鶴〜小樽便は毎日運航しており、往復とも深夜に出発して翌日の夜に到着するのが特徴です。
料金とシーズンによる違い
GWや8月の繁忙期は料金が高く、予約も早めに埋まってしまうため、計画的に準備する必要があります。北海道ツーリングのおすすめ時期は、雨が少ない6月や繁忙期を過ぎた9月。混雑を避けられ、料金も抑えられます。
| 差額(D-A) | 期間A | 期間B | 期間C | 期間D | |
| ツーリストA | ¥8,500 | ¥12,000 | ¥13,500 | ¥20,000 | ¥20,500 |
| 二輪自動車(750cc以上) | ¥7,000 | ¥14,400 | ¥16,200 | ¥20,800 | ¥21,400 |
| 合計 | ¥15,500 | ¥26,400 | ¥29,700 | ¥40,800 | ¥41,900 |
例えば、大人1名+大型バイク1台で最安の寝台(ツーリストA)を利用した場合、最も安い期間Aと繁忙期の期間Dでは 片道で約15,500円、往復で3万円以上の差額 になります。
予約のタイミング
ツーリングの良し悪しを左右するのは、やはり天気です。悪天候が予想される中で、すでに予約しているからと無理に決行したり、キャンセル料を払うよりも、柔軟に予定を組めるよう準備しておいた方が安心です。(※新日本海フェリーでは、空きがあれば1回まで無料で便の変更が可)
私は9月の最も安い期間Aを利用しましたが、前日でも空きがあり、予約を急ぐ必要はありませんでした。ただし個室や女性専用席は埋まりやすいので、利用を希望する場合は早めの予約をおすすめします。
⬇️「実際に北海道ツーリングってどれくらいの予算が必要?」と気になる方は以下の記事もおすすめです。
バイク乗船の注意点
船内に持ち込む荷物を分けておく
船内に持ち込む荷物は事前に分けておきましょう。北海道ツーリングでは宿泊用品やキャンプ道具など大きな荷物を積載しているので、出し入れに時間がかかります。あらかじめ「船内に持ち込むもの」と「車両に置いておくもの」を分けてバッグにまとめておくとスムーズです。一度出航すると車両甲板には戻れないので注意が必要です。
以下、持ち物リストの例:
- 1日分の着替え
- 貴重品(財布・携帯)
- 充電機器・タブレット
- タオル・歯ブラシ・スリッパ
- 買い出しの品物(飲み物・軽食)
チェックインの流れ
出航の60分前までにはフェリーターミナルに到着しておきましょう。出航が深夜になるので、周辺で時間を潰せる場所が少なく、多くの人は2〜3時間前にはターミナルに到着しています。事前にオンライン決済を済ませ、e乗船券(QRコード)をスマホにダウンロードしておけば、窓口での手続きは不要です。そのまま乗船ラインに並び、時間になったら乗船できます。
- 出航 60分前まで にターミナルへ到着
- 多くのライダーは2〜3時間前には到着して待機
- e乗船券(QRコード)を事前取得していれば、窓口での手続き不要 → 乗船ラインに並ぶだけ

事前に買い出しを
フェリー内には自動販売機や売店、レストランがありますが、料金はやや割高です。少しでも節約したい場合は、事前にドリンクや軽食を購入しておくと安心です。おすすめはドラッグストアでの買い出しです。お酒やジュースはもちろん、船内の給湯室を利用すればカップラーメンも楽しめます。また、小腹が空いたときのためにバランス栄養食などを用意しておくと便利です。
船内での通信環境
出航直後や陸に近い区間を除き、航行中はほとんど携帯の電波が届きません。特に舞鶴ー小樽間を運航する「はまなす」と「あかしあ」には、残念ながらWi-Fiサービスがありません(※2025年9月時点)。必要な連絡は事前に済ませておき、翌日の夜まではスマホが使えないと考えておく方が安心です。せっかくの旅ですから、たまにはスマホから離れて船旅そのものを楽しむのも良いでしょう。
なお、新日本海フェリーでは、新潟ー小樽間の「らべんだあ」「あざれあ」、敦賀ー苫小牧東間の「すずらん」「すいせん」でStarlinkが導入されており、洋上でも有料Wi-Fiを利用できます。
フェリー旅であると便利なもの
スリッパ
意外と忘れがちなのがスリッパです。ツーリング時のライディングシューズを履いていると、脱ぎ履きに時間がかかったり、船内では歩きにくかったりします。船内でリラックスするために、スリッパを持っておくと便利です。特におすすめなのは、軽量でコンパクトに畳めるタイプ。荷物の負担にならず、価格も手頃なので旅に1つ用意しておくと安心です。
▶︎【PR】[Ailunate] 携帯スリッパ 折り畳み 袋付き 室内 コンパクト メンズ レディース 男性 女性 学校 旅行 持ち運び 収納ケース付き

エアーピロー
ツーリストAの寝台に備え付けられている枕は小さめで高さが足りないため、自分用の枕を持参すると快適です。エアーピローなら軽量でコンパクトに収納でき、持ち運びの負担になりません。快適な睡眠をサポートしてくれるので、長時間の船旅にはおすすめです。

耳栓
フェリーの寝室では、昼夜を問わずいびきが響くことがあります。中には地響きのような大音量で眠れないケースも。遮音性の高い耳栓を用意しておけば、周囲の騒音を気にせず快適に眠ることができ、翌日の疲労を軽減できます。
▶︎【PR】[5ペア|メテオ] Moldex 6870メテオ Meteors 耳栓 NRR33 5組 MisakaZooオリジナルセット品

タブレット
航行中は携帯の電波が基本的に届かないため、暇つぶしの準備があると安心です。NetflixやAmazonプライムなど動画配信サービスを利用している場合は、事前に映画やアニメをダウンロードしておきましょう。オフライン環境でも視聴できるので、船内でも退屈せずに過ごせます。
普段忙しくて見られなかった作品を、この機会にまとめて楽しむのもおすすめです。

舞鶴港での様子

乗船前
私は出航の約2時間前にフェリーターミナルに到着しました。すでに乗船する車両が並び始めており、まず車両待機場所にバイクを停めます。オンラインでチケットの決済とe乗船券のダウンロードを済ませている場合は、手続きは不要で、乗船アナウンスまで待つだけです。チケットがまだの場合は、新日本海フェリーターミナルの受付で手続きを行います。
ターミナル内の待合室の座席は、出航が近づくにつれて埋まっていくため、屋内で待つ場合は早めに座席を確保しておくと安心です。


ライダー同士の雰囲気
繁忙期は若いライダーが多く見られますが、繁忙期以外では高齢ライダーが目立ちます。若いライダーや中年層もちらほらおり、グループで来ているライダーとソロライダーはほぼ半々といった印象です。
バイク乗船シーン
出航の30分前頃に、バイク車両の乗船アナウンスがあります。スマホに表示したQRコード(e乗船券)を準備し、係員に提示できるようにしておくとスムーズに乗船できます。

船内の紹介

客室タイプ(ツーリストA)
私が利用したのは、最もリーズナブルな寝台「ツーリストA」です。1人用ベッドとカーテン、電気・コンセントが1口とシンプルな作りですが、キャンプツーリングなど旅慣れたライダーには十分な設備です。
飛行機と違い、航行中でも自由に船内を歩き回れるのがフェリーの魅力です。カフェスペースやテーブルなどの共用エリアも充実しており、グレードを上げるために追加料金を払う必要性はあまり感じません。予算に余裕がある場合や、どうしても個室でないと安心できない場合を除けば、ツーリストAで十分楽しめます。
ただし、貴重品の管理は自己責任です。財布やスマホなどは肌身離さず持ち歩くか、必要に応じて船内のコインロッカーを利用することをおすすめします。

ベッドには枕が1つと掛け布団、シーツが2枚が用意されています。

電気の横にコンセントが1口ついていました。

コンセントはアダプター部分が大きいと差し込みできないので注意。

▶︎【PR】エレコム 電源タップ コンパクト 超薄型設計 3個口 ホワイト AVT-M01-23WH

棚があるので、荷物やヘルメットの収納スペースは十分にあります。

船内施設(食堂、大浴場、売店、カフェ、ランドリー)
新日本海フェリーの船内には、レストラン、売店、カフェ、大浴場など多彩な施設があります。外のデッキで景色を楽しんだり、読書や映画鑑賞をしたり、大浴場でゆったり疲れを癒したりと、船旅ならではの時間を満喫できます。
北海道ツーリングの前後に利用するフェリーだからこそ、船内でリラックスできる時間は貴重です。舞鶴港から小樽港までの長時間航行も、これらの設備があれば快適に過ごせます。





舞鶴〜小樽の航海体験

出港
出航は深夜ですが、すぐに就寝時間になるため、乗船後はゆったりと休むことができます。大浴場は出航後1:00まで利用可能なので、入浴してさっぱりした後、すぐに就寝できるのもフェリーならではのメリットです。
船上からの景色
天気が良ければ、日本海の美しい景色を楽しめます。ただし、舞鶴〜小樽便を運航する「はまなす」や「あかしあ」のデッキはあまり広くなく、景色は船尾方向が中心で見にくいのが現状です。朝日や夕日は方角によっては見えにくいため、今後2025年11月14日就航予定の新造船「けやき」に期待したいところです。

揺れ具合や快適さ
船の揺れは天候や海の状況によって変わります。フェリーを何度も利用していますが、穏やかな日はほとんど揺れず、海が荒れると大きく揺れます。今回の行き帰りは天候に恵まれ、揺れも少なく快適に過ごせました。揺れが心配な方は、酔い止め薬を準備しておくと安心です。
他のライダーとの交流
ソロでの旅でしたが、乗船前に何人かのライダーから声をかけられました。私はあまりおしゃべりではないため、適度な距離感を意識して対応しています。旅慣れた中高年のライダーの中には、経験談やツーリングの思い出を話すのが好きな方も多く、長時間お話を伺うことになる場合もあります。新しい出会いは旅の醍醐味のひとつですが、自分のペースを大切にしつつ、無理のない範囲で交流するのが安心です。
小樽到着
下船の流れ
ついに小樽港に到着です。まずは荷物や忘れ物がないかを確認し、車両甲板に移動してバイクの準備をします。ライダーにとっては高揚感が最高潮に達する瞬間ですが、焦る必要はありません。
私が利用した際は、下船の順番がまず貨物トラック、次に乗用車、最後にバイクという流れで、バイクが下船できるまでに10分以上待つことになりました。そのため、焦らず安全を確認しつつ、軽く体を動かして準備を整えると安心です。なお、下船時によく立ちゴケしているバイクを見かけることもあるので、急に体を動かして転倒なんてことがないように注意しましょう。

北海道上陸の高揚感と夜間の注意
いよいよ北海道に上陸です。フェリーから降りる瞬間は、新たな旅の始まりを感じられ、いつも気分が高まります。

しかし到着は夜間です。初日はどこかに宿泊する必要があります。キャンプ場の利用も考えましたが、深夜の到着ではマナー的に難しいため断念しました。
私の場合は、24時間営業の小樽温泉で仮眠を取ろうと考えましたが、深夜1時以降の入館料が追加で2,600円かかることが判明。そこで札幌まで移動し、快活Clubを利用することにしました。小樽から札幌までは約1時間の距離で、都市部の夜間走行であれば動物との接触の心配も少なく、安全に移動可能です。
しかし、札幌の快活Clubもライダー利用が多く、鍵付き個室は満室でした。結局、ブースのフラットシートを利用して朝までしっかり睡眠を取り、翌日からの北海道ツーリングに備えました。
小樽運河の観光とバイク駐輪場情報
小樽運河の観光情報や、バイクの駐輪場については、こちらの記事をご覧ください。
小樽到着後に便利な格安の宿泊・休憩スポット
小樽温泉オスパ(24時間営業、深夜料金あり)
24時間営業で、温泉やサウナ、露天風呂などを完備した大型施設です。深夜の入館には追加料金が発生しますが、22時以降は毛布・マット・枕の3点セットを500円で貸し出しており、大広間で休憩することも可能です。
快活Club
小樽には残念ながら快活Clubはありませんが、小樽から約1時間の札幌にはいくつかの店舗があります。私が利用したのは札幌清田店です。札幌市街中心の店舗には駐車場がありませんが、札幌清田店は駐輪場が広く、バイクでの訪問でも安心です。実際にバイクで訪れるライダーも多く、北海道ツーリングの途中に利用しやすい店舗と言えます。

バイクツーリング中のタイヤ空気圧管理に便利なアイテム
北海道ツーリングでは、本州との気温差や日中と夜間の寒暖差によって、バイクのタイヤ空気圧が変化しやすくなります。空気圧が変化すると、乗り心地や燃費、安全性に影響が出ることもあります。
そこでおすすめなのが モバイル空気入れ(携帯型電動エアポンプ) です。車・バイク・自転車に対応しており、小型でバッグに入れて持ち運べるため、ガソリンスタンドを探さなくてもその場で空気圧を調整できます。

長距離走行や気温の影響で空気圧が低下することがあります。こまめにチェックしておくことで、安心してツーリングを楽しめます。

また、いざという時にはUSBやUSB-Cケーブルを接続して、モバイルバッテリーとしても利用可能です。手軽な価格で購入できるため、長距離ツーリング用に一台持っておくと便利です。

まとめ
舞鶴港から小樽港までのフェリー旅は、北海道ツーリングをより特別なものにしてくれます。準備や船内での過ごし方を知っておくことで、初めての方でも安心して旅をスタートできます。読者の皆さんも、しっかり計画を立て、船旅の時間も楽しみながら、北海道の大自然を思う存分満喫してください。





