F1公式ストリーミングサービス「F1 TV」には、F1 TV Pro や F1 TV Premium といったライブ視聴が可能な本格的なプランがあります。しかし日本では、F1の配信権をフジテレビが独占しているため、これらのプランは FOD(フジテレビオンデマンド) を通じて契約する必要があります。
FODの料金は、F1 TV Proプラン(プロコース)が月額4,900円、F1 TV Premiumプラン(チャンピオンコース)が月額5,900円と、気軽に試すには少し高めの価格設定です。
そこで注目されているのが、月額360円で利用できるF1公式サービス F1 TV Access です。
F1 TV Accessは、FODを通す必要がなく、F1 TVの公式サイトから直接契約できるのも大きな特徴です。年額プランなら2,500円と非常に安く、F1公式サービスの中では最も手軽に利用できます。
ただし、このプランではレースのライブ配信やフルレースのリプレイは視聴できません。その代わり、ライブタイミングやテレメトリなどのリアルタイムデータ、レースハイライト、過去のレースアーカイブなど、F1をより深く楽しめる機能が利用できます。
この記事では、F1 TV Accessで「できること」と「できないこと」を整理し、どんな人におすすめのサービスなのかをわかりやすく解説します。
F1 TV Accessとは

F1 TV Accessは、月額360円で利用できるF1公式サービスで、ライブ配信は見られない代わりにハイライトやデータ機能を利用できるプランです。
F1の公式ストリーミングサービス F1 TV にはいくつかのプランがありますが、その中で最も安く利用できるのが F1 TV Access です。
日本では通常、F1のライブ配信を視聴するにはフジテレビが提供する FOD を通じて F1 TV Pro や F1 TV Premium を契約する必要があります。しかし、F1 TV Accessは例外で、FODを経由せずF1 TVの公式サイトから直接契約できるのが特徴です。
料金は以下の通りです。
- 月額:360円
- 年額:2,500円
ライブ配信は視聴できないものの、レース中のリアルタイムデータを確認できるライブタイミング機能や、各グランプリのハイライト動画、さらに過去のレースアーカイブなどを利用できます。
そのためF1 TV Accessは、レース映像の視聴よりも「データ分析や情報を見ながらF1を楽しみたい人」向けのサービスと言えるでしょう。
次のパートでは、F1 TV Accessで具体的にできること・できないことをわかりやすく整理します。
F1 TV Accessでできること・できないこと

主に利用できる機能は次のとおりです。
| 機能 | F1 TV Access | 内容 |
|---|---|---|
| レースライブ視聴 | ❌ | レース・予選・FPなどをリアルタイム視聴できない |
| 4K / UHD / HDR | ❌ | 高画質配信は非対応 |
| マルチビュー | ❌ | 複数画面表示不可 |
| 全GPセッションのライブ配信 | ❌ | FP・予選・決勝などのライブ視聴不可 |
| 車載カメラ・チーム無線 | ❌ | 各ドライバーのオンボードや無線は利用不可 |
| F1 / F2 / F3 / F1 Academy / Porsche Supercupのライブ | ❌ | 下位カテゴリ含めライブ視聴不可 |
| レースフルリプレイ | ❌ | レースのフル動画は見られない |
| F1 / F2 / F3 / F1 Academy / Porsche Supercupのリプレイ | ❌ | フルレースリプレイ不可 |
| 歴史的レースアーカイブ | ⭕ | 過去のレースを視聴可能 |
| レースハイライト | ⭕ | 各GPの短いハイライト |
| 拡張ハイライト | ⭕ | 通常より長めのハイライト |
| ライブタイミング | ⭕ | レース中のリアルタイムデータ |
| ライブリーダーボード | ⭕ | 順位・ギャップなどのデータ |
| リアルタイムテレメトリー | ⭕ | 速度・スロットルなどのデータ |
| チームラジオベストクリップ | ⭕ | チームラジオのハイライト |
| ドライバーマップ | ⭕ | コース上の位置情報 |
| タイヤ使用履歴 | ⭕ | 各ドライバーのタイヤ戦略 |
F1 TV Accessでできること
ライブタイミング・リアルタイムテレメトリー
F1 TV Access はライブ映像こそ視聴できませんが、F1をより深く楽しむためのデータ機能やハイライト、アーカイブコンテンツを利用できます。
ライブタイミングでは、順位表やラップタイム、セクタータイム、タイヤの使用状況などの情報に加え、トラックマップ上で各ドライバーの位置を確認することができます。
またリアルタイムテレメトリーでは、アクセル開度やブレーキ、ギア、RPM(回転数)などのマシンデータを確認することが可能です。
たとえばテレビや配信でレースを観戦しながらライブタイミングを開けば、「誰がピットに入る可能性が高いのか」「タイヤ戦略はどうなっているのか」といった情報をリアルタイムで確認でき、レースの理解が一段と深まります。
レースリプレイ(見逃し配信)
フリープラクティス、予選、決勝などの各セッション終了後には、レースリプレイが配信されます。
ただし、配信されるのは基本的にハイライト映像であり、レースをフルで視聴することはできません。
また各セッションのハイライトは、F1の公式 YouTube チャンネルでも公開されています。そのため、ハイライト視聴だけを目的とする場合は、F1 TV Accessのメリットはそれほど大きくないかもしれません。
過去のレースアーカイブ
F1 TV Accessの中でも、特に注目すべき機能が過去のレースアーカイブです。
F1ファンにはそれぞれ、好きな時代やF1を見始めたきっかけとなった時代があると思います。F1 TV Accessでは、そうした過去のレースをさかのぼって視聴することができます。
レース映像は基本的にフルで視聴できるものが多く、一部の古いレースはハイライトのみですが、膨大なアーカイブにアクセスできる点は大きなメリットです。
ただし、実況は英語になる点には注意が必要です。
F1 TV Accessでできないこと
レースのライブ視聴
F1 TV Accessでは、レースのライブ配信を視聴することはできません。フリープラクティス、予選、決勝などのセッションをリアルタイムで観戦したい場合は、上位プランの利用が必要になります。
ライブタイミングやテレメトリーデータの振り返り
ライブタイミングやテレメトリーデータは、ライブ配信中のみ確認できる機能です。レース終了後にデータを振り返って確認することはできないため、基本的にはリアルタイム観戦向けの機能となっています。
上位プランへの切り替え
日本国内で作成した F1 TV のアカウントでは、F1 TV Pro や F1 TV Premium など、ライブ視聴が可能な上位プランへ直接アップグレードすることはできません。
日本でこれらのプランを利用する場合は、FOD を通じて契約し、アカウントを連携する必要があります。そのため、F1 TV Accessを契約した後に「やっぱりライブ配信も見たい」と思っても、そのままプラン変更することはできない点には注意が必要です。
▶︎FODのF1プランを通さずに、F1 TV Proを直接契約できるのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
実際に使って感じたF1 TV Accessの注意点とメリット

F1 TV Access は料金の安さが魅力ですが、実際に使ってみるといくつか注意点もあります。ここでは、筆者が使って感じたポイントを体験ベースで紹介します。
ライブタイミングはF1 TVアプリではなく「F1公式アプリ」で使う
まず注意したいのが、ライブタイミングやテレメトリー機能です。
これらのデータ機能は F1 TVアプリではなく、Formula 1(F1公式アプリ)で利用します。
そのため、F1 TV Accessを契約したあとに
- F1 TVアプリ(動画・アーカイブ)
- F1公式アプリ(ライブタイミング・データ)
という2つのアプリを使い分ける必要があります。初めて使う人は少し分かりにくいポイントなので、ここは事前に知っておくと安心です。
日本語対応はしているが、基本は英語コンテンツ
アプリ自体は日本語表示に対応していますが、コンテンツは英語が中心です。
- 解説動画
- アーカイブ映像
- データ画面
なども基本的に英語なので、英語に抵抗がある人には少しハードルが高いサービスかもしれません。
ハイライト目的ならメリットはあまり大きくない
見逃し視聴については、フルレースではなくハイライト動画が中心です。ただし、レースハイライトはF1の公式YouTubeチャンネルでも公開されています。
そのため、ハイライトを見るだけならF1 TV Accessのメリットはあまり大きくないというのが正直な印象です。
一番の魅力は「過去レースアーカイブ」
個人的に一番価値を感じたのは、過去のレースアーカイブです。F1 TV Accessでは、昔のレースをフル映像(一部はハイライト)で視聴できます。
例えば、
- 昔好きだったドライバーのレース
- 印象に残っている名レース
- 自分が見ていた時代のF1
などを後からじっくり振り返ることができます。
世代によっては「当時リアルタイムで見ていたレースをもう一度見る」という楽しみ方もできるので、F1ファンにとってはかなり魅力的な機能だと感じました。
F1 TVの雰囲気を試せるのもメリット
過去レースアーカイブは、上位プランであるF1 TV Pro や F1 TV Premium にも含まれている機能です。ただし日本では、これらのプランは FOD を通じて契約する必要があり、月額料金も比較的高めです。
そのため、
- F1 TVの映像の雰囲気を知りたい
- 実際の画質やUIを試してみたい
という場合に、まずF1 TV Accessで試してみるのはかなりおすすめです。月額360円なので、F1 TVが自分に合うかどうかを気軽に試せる「お試しプラン」としても使えるサービスだと感じました。
F1 TV Accessはこんな人におすすめ

F1 TV Access は、F1 TVの視聴体験をお試しで使ってみたい人におすすめのサービスです。
ライブ配信は視聴できませんが、過去のレースアーカイブを利用して、オンボード映像の切り替えやトラックマップなど、F1 TVならではの機能を手頃な価格で体験できるのが大きなポイントです。
たとえば、角田裕毅 の過去レースをオンボード映像やチームラジオとともにフルレースで振り返ったり、アイルトン・セナ や ミハエル・シューマッハ といったF1レジェンドが活躍した時代のレースを視聴できるのも大きな魅力です。
一方で、ライブタイミングやテレメトリーデータは、レースのライブ中に確認できる補助機能としては便利ですが、レース終了後に振り返ってデータを確認することはできません。
また、ライブタイミングについては無料で利用できる代替ツールも多く存在するため、データ機能だけを目的に課金するメリットはそれほど大きくないかもしれません。
そのためF1 TV Accessは、「ライブ視聴ではなく、過去レースアーカイブやF1 TVの機能を試してみたい人向けのサービス」と言えるでしょう。
なお、無料で利用できるライブタイミングやテレメトリーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
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まとめ
F1 TV Access は、月額360円(年額2,500円)という手頃な価格で利用できる、F1公式サービスのエントリープランです。日本ではライブ配信の視聴こそできませんが、ハイライト動画や過去のレースアーカイブ、ライブタイミングなどのデータ機能を利用できます。
特に魅力なのは、過去のレースアーカイブです。オンボード映像やチームラジオを切り替えながらレースを視聴できるため、当時リアルタイムで見ていたレースを振り返ったり、往年の名ドライバーの活躍を改めて楽しんだりすることができます。
一方で、レースのライブ配信やフルレースの見逃し視聴には対応していないため、リアルタイムでF1を観戦したい人には物足りない可能性があります。ライブ観戦を目的とする場合は、FOD を通じて F1 TV Pro や F1 TV Premium の利用を検討する必要があります。
とはいえ、F1 TV AccessはF1 TVの機能や映像の雰囲気を気軽に試せるサービスでもあります。まずは低価格でF1公式サービスを体験してみたい人や、過去のレースを楽しみたい人にとっては、十分価値のあるプランと言えるでしょう。
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画像:Ferrari by Leslin_Liu / Pixabay






