【初心者向け】九州ツーリングのベストシーズンは何月?年間気候データで徹底比較

大観峰,九州ツーリング

九州ツーリングは、本州からフェリーや高速道路でアクセスしやすく、四季を通じて走れる人気エリアです。雄大なカルデラ地形を走る爽快ルートや、海沿いのシーサイドロード、南国らしい青空とヤシの木の風景など、エリアごとに表情が変わるのが大きな魅力です。

なかでも、阿蘇周辺の「ミルクロード」や「やまなみハイウェイ」は「人生で一度は走りたい道」として多くのライダーに支持されています。

しかし実際に走ってみると、

「天気の悪い日に当たってしまい、ほとんど雨だった」
「真夏の暑さが想像以上に厳しかった」
「阿蘇に行ったら積雪で行けなかった」

といった声も少なくありません。

九州は温暖なイメージがありますが、実際は梅雨・猛暑・台風・積雪など、時期による差がはっきりしています。

思い込みやイメージだけで時期を選んでしまうと、その差がそのまま満足度の差につながってしまいます。

そこで本記事では、気象庁の平年値データ(1991〜2020年の30年間平均データ)をもとに、福岡、熊本、宮崎地点の以下の項目を比較しました。

  • 平均気温
  • 日照時間
  • 1mm以上の降水日数

感覚ではなく「数字」を基に、九州ツーリングのベストシーズンを整理します。

※平年値とは、連続する30年間の観測値から算出した平均値のことを指します。これは、世界気象機関(WMO)が推奨する、天候を評価するための基準となる方法です。

九州ツーリングのベストシーズンは「5月」or「10月」

由布シルキーロードとバイク
大分県由布シルキーロード

九州ツーリングのベストシーズンは、総合的に見て5月もしくは10月です。

平均気温、降水日数の少なさ、日照時間のバランスが最も取れており、安定して走りやすい時期と言えます。特に5月は梅雨入り前で天候が安定し、気温も20℃前後と快適です。さらに、阿蘇山 周辺では野焼き後の草原が新緑へと生え変わり、景色の爽快感も最高潮を迎えます。

一方、7月・8月の夏本番になると気温は大きく上昇し、30℃を超える日が続きます。湿度も高く、体力の消耗が激しい時期です。加えて、梅雨や局地的な豪雨の影響があると、安定して走れるとは言いにくいシーズンです。

もちろん、目的や走るルートによって最適な時期は変わります。しかし、「初めての九州ツーリング」や「天候で失敗したくない」という方にとっては、5月や10月が最もリスクの少ない選択肢になるでしょう。

また、九州は温暖なイメージがありますが、冬は注意が必要です。阿蘇などの山間部では積雪や路面凍結が発生します。九州は平野部が比較的少なく、山間を走るルートも多いため、冬のツーリングは慎重な判断が求められます。

年間の平均気温(平年値)を比較

平均気温の平年値で見ると、ベストシーズンは5月もしくは10月です。いずれも平均気温が20℃前後と、暑すぎず寒すぎない、最もバランスの取れた気温帯と言えます。

一方、7月・8月は猛暑日が続き、ツーリングには厳しいシーズンです。日中は30℃を超えることも多く、体力の消耗が激しくなります。ただし、阿蘇や由布院周辺など、標高の高いエリアを中心に走る場合は、平野部より暑さが和らぎ、比較的快適に走れることもあります。

しかし、山間部から平野部へ下りた途端に強い暑さにさらされるため、夏にツーリングを計画する場合はルート設定に注意が必要です。

福岡熊本宮崎
1月6.9℃6.0℃7.8℃
2月7.8℃7.4℃8.9℃
3月10.8℃10.9℃12.1℃
4月15.4℃15.8℃16.4℃
5月19.9℃20.5℃20.3℃
6月23.3℃23.7℃23.2℃
7月27.4℃27.5℃27.3℃
8月28.4℃28.4℃27.6℃
9月24.7℃25.2℃24.7℃
10月19.6℃19.6℃20.0℃
11月14.2℃13.5℃14.7℃
12月9.1℃8.0℃9.7℃
気象庁 平年値(1991〜2020年)

年間の平均日照時間(平年値)を比較

日照時間の平年値で見ると、5月と10月は比較的バランスの良い時期です。いずれも安定して日照時間が確保されており、走行中に青空を楽しめる可能性が高い月と言えます。

一方、年間で最も日照時間が長いのは8月です。ただし、気温が高く猛暑となるため、「日照時間が長い=快適」とは言い切れません。6月は梅雨の影響で日照時間が大きく減少します。九州ツーリングにおいて、天候リスクが最も高い時期のひとつです。

また、宮崎 は冬でも日照時間が比較的長く、九州の中でも晴天率が高いエリアです。平野部中心のルートであれば、冬でも比較的走りやすい環境と言えるでしょう。

福岡熊本宮崎
1月104.1時間133.0時間192.6時間
2月123.5時間141.1時間170.8時間
3月161.2時間169.6時間185.6時間
4月188.1時間184.0時間186.0時間
5月204.1時間194.3時間179.7時間
6月145.2時間130.8時間119.4時間
7月172.2時間176.7時間198.0時間
8月200.9時間206.0時間208.6時間
9月164.7時間176.4時間156.5時間
10月175.9時間187.1時間173.6時間
11月137.3時間153.7時間167.0時間
12月112.2時間143.4時間183.9時間
気象庁 平年値(1991〜2020年)

平均降水日数(平年値 [降水1mm以上] )を比較

平均降水日数を平年値で見ると、福岡・熊本 では10月が年間で最も少ない月となっています。宮崎 でも比較的雨が少ない時期であり、「とにかく雨を避けたい」という場合は、10月のツーリングが最もおすすめです。

4月・5月も降水日数は比較的少なく、気温も過ごしやすいことから、安定して走りやすいシーズンと言えるでしょう。

一方、6月は梅雨の影響で降水日数が大きく増加します。特に宮崎では年間最多水準となり、天候リスクが高い時期です。7月も梅雨後半の影響が残るため、安定感という点ではやや不安が残ります。

福岡熊本宮崎
1月9.3日6.5日5.7日
2月8.8日7.8日7.3日
3月10.1日10.4日10.3日
4月9.7日9.4日10.0日
5月8.6日9.2日10.5日
6月11.6日14.1日16.3日
7月11.0日12.3日11.7日
8月9.8日10.2日12.3日
9月9.7日9.3日12.6日
10月6.8日6.5日8.3日
11月8.5日7.3日7.3日
12月8.5日6.9日5.1日
気象庁 平年値(1991〜2020年)

九州ツーリングの月別おすすめ度一覧

大観峰

気象庁の平年値のデータを基に、九州ツーリングのおすすめ度を月別にまとめました。時期選びに迷った際は、ぜひこの一覧を参考にしてください。

快適度平均気温目安雨の少なさ特徴おすすめ度
4月★★★★☆15〜17℃前後◎ 少なめ野焼き後で新緑に生え変わる時期⚪︎
5月★★★★★19〜21℃前後◎ 少なめ新緑ピーク・ベストバランス
6月★★☆☆☆22〜24℃前後× 多い(梅雨)走行リスク高×
7月★★☆☆☆26〜28℃前後△ 梅雨後半〜猛暑蒸し暑い
8月★★☆☆☆28〜30℃前後⚪︎普通猛暑・体力消耗
9月★★★☆☆24〜26℃前後⚪︎ 普通残暑でまだ暑い⚪︎
10月★★★★★19〜21℃前後◎ 少なめ安定・秋空が気持ちいい
11月★★★☆☆14〜16℃前後○ 普通朝晩冷える

エリア別おすすめ時期

都井岬
宮崎県都井岬

九州は全体的に気温や日照時間の傾向に大きな差はありませんが、エリアによって細かな特徴があります。

まず、宮崎は、夏は降水日数がやや多い一方、冬は日照時間が長く、雨も比較的少ないのが特徴です。「冬でもツーリングを楽しみたい」という場合は、宮崎の平野部を中心にルートを組むと、比較的快適に走れるでしょう。

一方、真夏に走る場合は、標高の高いエリアがおすすめです。阿蘇や湯布院周辺は平野部より気温が低く、比較的走りやすい環境です。特におすすめなのが、やまなみハイウェイ。信号が少なく、山道を走り抜けるルートのため、真夏でも走行中は風を受けられ、体感温度は幾分和らぎます。

ただし、阿蘇市街地などの平野部に下ると気温は一気に上がります。夏場は日中をなるべく標高の高いエリアで過ごすなど、ルート設計を工夫するのがおすすめです。

▶︎こちらの記事では、九州のエリア別に分けておすすめスポットを紹介しています。

九州ツーリングで失敗しないための雨対策

雨の日のツーリング

たとえ雨の少ない時期に九州ツーリングをしても、4日に1回、あるいは3日に1回程度は雨に遭遇する可能性があります。九州を1週間以上走るツーリングでは、雨と無縁で過ごせる可能性は低いでしょう。

そのため、ライダーにとって装備や荷物の雨対策は必須です。レインウェアや防水バッグ、靴の防水対策などをしっかり整え、万全の体制で走れるようにしておきましょう。

① バイク用レインウェア(上下セット)

ラフ&ロード デュアルテックス コンパクト レインスーツ RR7815

PRレインウェア

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雨の日のツーリング対策として、まず押さえておきたいのがレインウェアです。本降りの雨や、長時間の走行が予想される場合は、やはり上下セパレートタイプが安心。

ラフ&ロードのデュアルテックス レインスーツは、防水性と透湿性のバランスが良く、長時間着用しても蒸れにくいのが特徴です。コンパクトに収納できるため、ツーリング時の積載性も優秀。

「今日はしっかり雨対策が必要そうだ」そんな日に頼れる一着です。

② シューズカバー(足元の雨対策)

コミネ ネオレインブーツカバー(ショート)RK-034

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雨の日ツーリングで意外とストレスになるのが、足元の濡れです。ブーツやスニーカーが濡れてしまうと、乾かすのに時間がかかり、翌日のツーリングにも不快な状態が続いてしまいます。

コミネのネオレインブーツカバーは、履いている靴の上から装着でき、コンパクトに持ち運べるのが魅力。急な雨でも素早く対応できるため、ツーリング中の安心感が大きく変わります。

「濡らしたくない」「翌朝も快適に出発したい」そんな人ほど用意しておきたいアイテムです。

③ ハンドルカバー(実は雨対策としても優秀)

コミネ ネオプレーンハンドルウォーマー AK-021

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ハンドルカバーは、見た目から敬遠されがちなアイテムかもしれません。しかし、雨の日のツーリングでは「見た目より快適さ」が何より重要です。

雨の日に特につらいのが、グローブが濡れてしまうこと。一度濡れたグローブは不快なだけでなく、乾かすのにも時間がかかります。

ハンドルカバーを装着していれば、雨から手を守れるだけでなく、風による冷えも軽減できます。結果として、手元の快適さが大きく向上し、雨天走行のストレスを大幅に減らしてくれます。

雨の日こそ、その効果を実感しやすい装備です。

④ クイックドライ ジャケット & パンツ(撥水&速乾)

RSタイチ クイックドライ ジャケット & パンツ

ツーリング中に悩ましいのが、「雨は弱いけど、レインウェアを着るほどではない」という状況です。

そんなシーンで活躍するのが、RSタイチのクイックドライシリーズ。撥水性と速乾性を備えているため、小雨や短時間の雨であれば、そのまま走り続けることも可能です。

多少濡れても乾きが早く、宿に着いてからの不快感が少ないのも大きなメリット。急な雨にすぐ対応できないバイク旅だからこそ、こうした「普段着としても使える雨対策装備」があると安心です。

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こちらの記事では、キャンプツーリングにおすすめの防水・積載アイテムや、便利グッズを紹介しています。

初心者向け九州ツーリングおすすめルート|やまなみハイウェイ〜阿蘇

阿蘇パノラマライン
阿蘇パノラマライン

九州ツーリングのおすすめ時期はわかったものの、「実際にどのルートを走ればいいのか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、このルートを選べば間違いないという初心者向けの王道コースをご紹介します。

まず、絶対に走っておきたいのが、やまなみハイウェイ。別府(大分県)から阿蘇(熊本県)へと続くこの絶景ルートには、九州ツーリングの魅力が凝縮されています。雄大な草原風景、なだらかなワインディング、高原ならではの開放感は、まさに九州を代表する走りどころです。

九州を一周するロングツーリングを計画するライダーも多いかと思いますが、個人的にはあまりおすすめしません。距離が長くなりがちなため、移動が中心になってしまい、景色やスポットをじっくり楽しめない可能性があります。

その点、目的エリアを絞って巡るほうが効率的で満足度も高くなります。特に日程が限られている場合は、まずはやまなみハイウェイ〜阿蘇ルートを選ぶのがおすすめです。

以下の記事では、具体的な走行ルートに加え、立ち寄りスポットやグルメ、休憩に最適な場所まで詳しく紹介しています。

まとめ

九州ツーリングを成功させるポイントは、走る時期と走るエリアをしっかり絞ることです。気候データを見ると、気温・日照時間・降水日数のバランスが良いのは5月と10月です。特に10月は降水日数が少なく、安定したコンディションで走れる可能性が高いおすすめのシーズンです。

そしてルート選びに迷ったら、まずはやまなみハイウェイ〜阿蘇エリア。

九州一周にこだわらず、走るエリアを絞ることで、移動に追われることなく、絶景・グルメ・温泉といった九州の魅力をしっかり堪能できます。

特に初心者の方や、日程が限られている方は、まずはこの王道ルートから体験してみてください。きっと「また走りに来たい」と思える、九州ならではの開放感に出会えるはずです。

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